IHIのグループ会社であるIHI運搬機械は、慶應義塾大学SFC研究所大前学研究室と、自走式駐車設備向け自動運転・自動駐車に関する共同研究契約を締結し、共同研究を開始した。
自動車を取り巻く環境は、自動運転の技術革新にともなって大きく変わってきている。駐車場のような社会インフラも多様なニーズに対応する技術革新が求められている。IHI運搬機械は、自社工場内に自走式駐車設備を建設し、駐車場事業として自動運転に対応する駐車場の実証実験に取り組んでいる。
慶應義塾大学の大前教授は、「いつでも」「だれでも」「どこへでも」行ける社会の実現を目指し、自動運転と関連技術の研究開発を20年以上実施し、さまざまな自動運転走行の実証実験に取り組んでいる。
IHI運搬機械と慶應義塾大学の大前教授の共同開発では、IHI運搬機械の工場敷地内に自走式駐車設備を建設している(今月竣工予定)。この設備は、フラット・連続傾床・スキップの3形式の床構造を複合させ、さまざまな環境下での実証実験に対応できる設備となっている。
共同研究では、自走式駐車設備の場内環境において、自動運転車が適正に経路認知や駐車するための制御技術(車両側・インフラ側双方)等にかんするノウハウの獲得を目指すという。