四代目マツダ・ロードスター(ND型)のSKYACTIV-Gエンジンに数々の改良が加えられ、7月末に名ナーチェンジモデルとして販売が開始される。燃焼システムから吸排気までアップデートし、出力特性はもちろん、燃費性能も向上したプロトタイプに試乗した。果たして現行モデルとどれほどの違いがあるのか?
TEXT &PHOTO◎甲斐貴之(KAI Takayuki)
現行モデルを所有するオーナーの皆さん、安心してほしい。新旧ロードスターRFの運動性能に劇的な変化はない
ライトウェイトスポーツカーの代名詞であるロードスターは、初代のNA型から現行のND型まで、一貫して「人馬一体」のコンセプトを貫いている。それは登場からわずか1年半のロードスターRFも同様だが、早くも「商品改良」が施されることになった。マツダの開発陣は「これまで以上に人間の感覚にあった上質にして気持ちのよい人馬一体の走り」を目指したといい、その想いはロードスターRFに搭載するSKYACTIV-G 2.0の、トルク特性見直し、回転系部品の軽量化、エンジンサウンドの変更、燃焼システムの改善などを、すべてを「大幅」に行なうことで結実した。ちなみにロードスターに搭載されているSKYACTIV-G 1.5も、ロードスターRFのSKYACTIV-G 2.0に施されたのと同様の燃焼改善技術が採り入れられる。
高バランス高強度クランクシャフト
超軽量ローフリクションピストン
軽量高剛性コンロッド
リニア感を高めたサウンドチューン