96回目を迎えるアメリカ・コロラド州で行われるヒルクライムレース、パイクスピークにEVのレーシングマシンで参戦することを表明していたフォルクスワーゲンが、見事に総合優勝に輝いた。従来の記録を16秒も上回るタイムは、同社の新たなEVシリーズ「I.D」の技術の高さを証明したとも言えるだろう。
1916年に初開催され、今年で96回目を数えるパイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライム。6月24日に行われた、この偉大なる山登りレースに電気自動車の「I.D.R Pikes Peak」参戦したフォルクスワーゲンが、ロマン・デュマのドライブで7分57秒148をマーク、見事に全カテゴリーを含む総合優勝に輝いた。これは2013年にセバスチャン・ローブが記録したレコードタイムを16秒も上回るものだ。
オーバーオールウインを達成したことで、「I.D.R Pikes Peak」とロマン・デュマの名はパイクスピークの歴史に刻まれることになる。フォルクスワーゲンの新たな電気自動車シリーズとなる「I.D.」ファミリーにも、このマシンで得られたノウハウとテクノロジーが搭載されるはずだ。