フォルクスワーゲンと仮想通貨アイオタ(IOTA)のチームは、6月11日にドイツで開催されたIT見本市Cebitサミットで独自の「OTAプルーフオブコンセプト」を発表。電気自動車から自動運転車に至るまで様々な自動車データのアップデートを安全に文書化する方法を共同で実演。両者は共同で、アイオタのタングル技術を利用した無線でソフトウェアを更新する技術「OTA(Over The Air) 」のデモンストレーションを実施した。
フォルクスワーゲンの投稿
フォルクスワーゲン社のグループ最高デジタル責任者(CDO)のジョン・ワース氏はツイッターで以下のように投稿した。
「2020年までに2億5,000万台の車両が接続されます。これが実現した社会では、常に重要なソフトウェアアップデートが繰り返されることになります。」
投稿された文書によると、「ストレージに保存されているデータのセキュリティを確保するには、さまざまな課題があります。アイオタ(IOTA)とのパートナーシップは、タングルを無線(OTA)アップデート用の安全な記憶媒体として使用することを目指しています。」と記載されている。
Volkswagen, together with @iotatoken will show at #cebit18 a proof of concept how the trusted transfer of software over-the-air to vehicles can be securely documented using the #tangle. Great example how distributed ledger technology can be used in the future pic.twitter.com/4wuc7pdKfv
— Johann Jungwirth (@JohannJungwirth) 2018年6月9日
ジョン・ワース氏は以下のようにコメントしている:
「DLT(分散型台帳技術)は、信頼できるトランザクションの実現に重要です。アイオタはタングル技術でDLTリーダーになる大きな可能性を秘めています。」
アイオタは自動車業界の技術を改善し、革新するのに役立つさまざまな利点を有している。今年2月、世界的な自動車部品メーカーであるボッシュ社が主催するカンファレンスでは同社の技術役員Tal Dekel氏から、ハードウェア企業からデータマネタイズ企業へ移行を果たす上で重要な技術だとしてアイオタは高く評価されている。
アイオタ(IOTA)のユースケース
アイオタのタングル技術によって、抹消不能なデータの完全性とソフトウェアのバージョンとトランザクションの正当性を保証することができる、とのこと。さらに、AI、マシンラーニング、データアナリティクスを組み合わせた「デジタルツイン(*)」技術を適用し、物理資産のレプリカを作成するための完全なレイヤーとなります。
(*)物理的なモノや現実世界で起きている事を、デジタル空間上に再現する技術概念
アイオタ(IOTA)は市場で最も重要な仮想通貨の1つです。コインマーケットキャップによると、現在の価格は131円、時価総額で8番目で、3649億円を計上している(2018年6月18日現在)。
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