ダイハツ工業株式会社(以下、ダイハツ)は軽商用車「ハイゼット トラック」を一部改良して5月29日から発売する。この改良では衝突回避支援システム「スマートアシストIII t」を採用。軽トラック初となる衝突回避支援ブレーキ機能が搭載された。
ダイハツラインナップの中でも、軽トラックの中でも、最も古い歴史をもつハイゼット トラック
時代の先端を行く軽トラックのトップランナー
2014年9月のフルモデルチェンジでは、積載性や耐久性、防錆性能などの基本性能を高めるほか、広い室内空間を確保するとともに乗降性も向上させた。
また、農林水産省が推進する「農業女子プロジェクト」と連携し、全8色のカラーバリエーションや多彩な快適装備、用途や志向に合わせたパックオプションを設定し、軽トラックのイメージを刷新している。
軽トラック初&ダイハツMT車初の衝突回避支援ブレーキを搭載!
2018年5月の一部改良では、衝突回避支援システム「スマートアシストIII t」を採用(「”SAIIIt”」グレード全車)。軽トラック初(2018年5月14日現在)の、そしてダイハツのMT車初の衝突回避支援ブレーキ搭載となった。
ダイハツは2012年以来、軽自動車初の先進安全装備「スマートアシスト」(最新型は「スマートアシストIII」)を用意しており、17年11月にはハイゼット カーゴにも採用している。これまで搭載のなかった軽トラックにも、軽トラックユーザーの業務用途と日常用途との併用という使用実態を鑑み、軽トラックに最適化した「スマートアシストIII t」を新たに開発。近年の安全志向の高まりに合わせ、軽トラックでもスマートアシストを搭載することで積極的な普及促進をはかっていく。
「スマートアシストIII t」は、「スマートアシストIII」と同じ世界最小サイズ(2018年5月14日現在)のステレオカメラを搭載。車両特性に合わせて安全に減速し、衝突回避または被害軽減させるため、作動速度域を最適化している。
加えて「スマートアシストIII t」を搭載する「”SAIIIt”」グレードにはVSC(Vehicle Stability Control)とTRC(Traction Control)、エマージェンシーストップシグナル、ヒルホールドシステム(AT車のみ)、IR&UVカットガラス、運転席バニティミラーが標準装備となる。
搭載車は、政府が交通事故対策の一環として普及啓発している「セーフティ・サポートカーS(サポカーS)」の「ベーシック+」に該当する。
フォグランプをLED化
そのほかの改良点としては、フォグランプをLED化。「ジャンボ”SAIII t”」「ジャンボ エクストラ”SAIII t”」に標準装備し、「スタンダード”エアコン・パワステレス”」以外のグレードには「LEDパック」としてメーカーオプション設定とした。
フォグランプのLED化に伴い、「スタイリッシュ」とLEDヘッドランプを統合し「LEDパック」として新たに設定。
合わせてフロントグリルとフォグランプベゼルの意匠も、ダークメッキからシルバーメッキに変更している。
また、「選べるカラーパック」の仕様を見直し、フロントウインドウをIR&UVカットガラスとしたほか、「農業女子パック」にはトップシェイドガラスを追加している。
直列3気筒DOHC660cc自然吸気エンジン、5速MT/4速MT、2WD/4WDなどのパワートレーン系に変更はなく、メーカー希望小売価格は68万400円〜139万8600円となっている。