自動変速機(AT・CVT)の専門メーカー、ジヤトコは、同社の富士地区に、車両の試乗を行う品質確認路を新設し、4月19日に開設式典を行った。
新設された品質確認路は、ジヤトコ富士地区における初の試乗施設。同第4地区内の路面の半分を改修して造られた全長313メートル、幅4.50メートルの直線コースで、旋回エリアを設けている。また、路面はアスファルトの3層構造とし、路面からの振動を抑え小さな挙動も体感し、かつ高速運転可能な路面状況を再現している。
この品質確認路は、ジヤトコ製品の品質向上のために、車両搭載状態でユニットに起因して起きる様々な現象の評価やその解析に使用されるほか、ビジネスで同社を訪れた顧客に対し、実験設備の見学だけではなく、実際に当社製品を搭載した車両に試乗してもらうことで、その魅力を伝える機会を増やそうというもの。
さらに本確認路は、従業員向けイベントなどの社内利用に加え、地域貢献イベントなどにも開放し、幅広く活用していく。
4月19日に開催された開設式典では、出席役員の挨拶に続き、テープカットや試乗車の走行なども実施された。出席した社長の中塚晃章氏は、「本品質確認路が当社製品の品質向上に貢献することに加え、社員や地域の皆さまのための様々な機会を創出できることを期待します」と述べた。