東レは、内閣府総合科学技術・イノベーション会議が主導する革新的研究開発推進プログラム(ImPACT)の伊藤耕三プログラム・マネージャーの研究開発プログラムの一環として、分子結合部がスライドする環動ポリマー構造を導入した新たな繊維強化プラスチックを開発。
今回開発に成功した「分子結合部がスライドする環動ポリマー構造を導入した新たな繊維強化プラスチック」とは、分子設計に加えナノアロイ®技術を適用し、ポリマー材料へ環動ポリマー構造を導入した「しなやかでタフなポリマー」開発技術を、繊維強化プラスチックに応用したもの。繊維強化プラスチックの繊維表面に環動ポリマー構造を選択的に配置させることで、従来の技術では困難だった高強度と高靱性の両立に成功し、従来材料と比較して約4倍のエネルギー吸収性と、繊維強化プラスチックでありながら15%超の引張破断伸びを実現した。