東京オートサロン2018のホンダ・ブースでひときわ存在感を放っていた、
2台のレプソルカラーのスーパーカブ110。
マルク・マルケスとダニ・ペドロサがホンダレーシング・サンクスデーの
スーパーカブ・レースで駆ったマシンそのものだ。
その背後にはマルケスのチャンピオンマシン、RC213Vもディスプレイ。
この、ホンダのボトムエンドとハイエンドをそれぞれ担う2車種には、
意外な共通点があったのだ。
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突飛な解釈だが、このスーパーカブのシフトパターンって、つまりはRC213Vのようなレーシングパターンと同じなのである。後ペダルを踏むだけでなく、前ペダルをかき上げることでシフトダウンすることももちろん可能だから、そうなるとまさにレーシングパターンだ。
さらに言えば、サーキット走行時は教習所で習ったようにステップに土踏まずを置くのではなく、つま先を置いて積極的に荷重移動を行い、シフトチェンジのときだけ足を前にずらすのが基本なのだが、スーパーカブのロータリー式ペダルならそのままカカトを降ろしてシフトダウンすることだってできる。
これって、サーキットやワインディングを走るときにすごく便利ではないだろうか?
そう考えると、ホンダが擁するトップライダー&ドライバーが参加したスーパーカブ・レース で優勝したのがダニ・ペドロサ、2位がマルク・マルケス、3位が元GPライダーの青山博一だったことも納得がいく。やはりスーパーカブとRC213Vの操縦には近似性があったのだ!(そもそもこの3人は単純にバイクの運転が超絶にうまいだけ……なんて言いっこなしね)
スーパーカブって、実はものすごくレース向きだった?