カスタム不要な西海岸チックなカジュアルデザインを纏い、ビッグスクーターブームまっさかりの2005年に発売。低重心設計のボディは、タンデム時にフラつきにくく、中〜長距離の移動でも疲れづらいと高評価!
ヤマハ・MAXAM
70万2000円
■■実力分析結果■■
・加速力……………………………6Point
・最高速……………………………7Point
・実用性……………………………8Point
・コストパフォーマンス……5Point
まったり走るのがお似合い注目を浴びるアーバンクルーザー
ロー&ロングボディに水冷249㏄単気筒エンジンを搭載し、快適なタンデム性能と居住性を実現した個性派スクーター。2005年のデビュー以来の変わらぬデザインで根強い人気を誇るロングセラーモデルだ。
真っ先に目がいくのは、エキセントリックな外観だろう。跨った眼前には古めかしいアメ車を思わせるダッシュボードとグローブボックスが飛び込んできて、何から何まで他とは違う異端ぶりを主張していて面白い。
見た目通り足着きはすこぶる良く、シートの座面も広くてバックレストに腰をどっしりと預けられる。この足を前に投げ出すフォワードコントロール的なライディングポジションはリラックスできるが、その反面、上体が起きてしまいスクリーンが低いこともあって風を受ける高速走行はやや苦手かも。
しかし乗り味に変なクセがあったり、鈍重な感じはなく、バンク角も思った以上に深いのでサーフィンのロングボードで波を巻き込むような、穏やかなコーナリングを楽しめる。また、ソロでもタンデムでも重心位置がほぼ変わらないため、二人乗りでも違和感なく走れるのもポイントだろう。
このマグザムは、やはり60㎞/h程度で街を流すシティクルーズが似合っている。そして街を行き交うヤング達から羨望の眼差しを向けられる快感もたまらない!(佐川健太郎)
佐川健太郎>>>
バイクジャーナリスト、「ライディングアカデミー東京」校長、日本交通心理学会員などいくつもの顔を持つ。愛称はケニー佐川。
後藤 武‘S IMPRESSION
意外にもパワフルで加速は滑らかだ !
「ゴージャスさが際立つ一台だ。ホイールベースが長くて安定していることに加え、シートの座り心地もソフトだからマッタリ乗るのがとても似合う。エンジンはスムーズに回ってくれるし、高速でも意外にパワフルだから気合を入れて走っても物足りなさはない」
後藤 武>>>
オートバイ誌クラブマン元編集長。顔に似合わず繊細な感覚の持ち主で、各車の違いを読み取る。
Specifications
■全長×全幅×全高 2365×820×1060㎜ ■シート高 655㎜ ■車両重量 201㎏(装) ■総排気量 249㏄ ■エンジン種類 水冷4ストDOHC4バルブ ■最高出力 20ps(15kW)/7500rpm
■最大トルク 2.2㎏m(22N・m)/5500rpm ■燃費 NO DATA ■燃料タンク容量 14ℓ ■ブレーキ (前後)ディスク ■タイヤサイズ (前)120/70-13(後)130/70-13 SPEC
※(乾)は乾燥重量、(装)は装備重量です。
※燃費はWMTCモード値です。
モトチャンプ監修
大量試乗コメント付きスクーターバイヤーズガイド の 2017-2018年版。
スクーターを狙っている人必見の参考書!
「使い勝手リアル解剖」と称して、収納スペースの比較や燃費テスト、GPSロガーを用いた加速性能テストなど雑誌ならではの企画が目白押しです。