ダイハツ工業は11月13日、軽1BOX商用車「ハイゼットカーゴ」および同乗用車「アトレーワゴン」をマイナーチェンジ。同日より販売開始した。
今回のマイナーチェンジでは、小型ステレオカメラとソナーセンサーにより対歩行者の緊急ブレーキにも対応する「スマートアシスト3」に加え、リヤコーナーセンサー、エマージェンシーストップシグナル、VSC&TRC、ABSを「SA3」全グレードに標準装備し、ヒルホールドシステムをAT車に採用。「セーフティ・サポートカー(サポカー)S・ワイド」に適合している。
また、内外装をハイゼットカーゴ、アトレーワゴンともに刷新した。
ハイゼットカーゴでは、フロントマスクのフード位置を上げ、下部にボリューム感を持たせることで安定感を表現するとともに、末広がりのグリル形状により安心感を表現した。
さらに、フロントバンパー左右下端を従来に比べ20mm切り上げるとともに、左右下部に着脱可能な「コーナーピース」を設定。縁石などで擦り、傷つく恐れを低減するとともに、傷がついた場合でもバンパーごと交換する必要を省き、修理費用や交換作業の低減を図っている。
そのほか、LEDヘッドランプおよびフォグランプを「LEDパック」としてメーカーオプション設定し、視認性と省電力性、上質感を向上させ、マルチリフレクターハロゲンヘッドランプもデザインを変更しシャープさを表現。リヤコンビネーションランプもデザインを変更するとともに、LEDテール&ストップランプを採用した。
ボディカラーは標準色のホワイトおよびブライトシルバーメタリックのほか、カラードドアアウターハンドル、カラードコーナーピース、トップシェイドガラス(デラックス以外は標準装備)とセットにした「選べるカラーパック」として、ファインミントメタリック、パールホワイト3、ライトローズマイカメタリック、ミストブルーマイカメタリック、ブラックマイカメタリックを設定している。
室内は、インパネをブラック基調で上質感あるデザインへ刷新し、マルチインフォメーションディスプレイ付メーターを採用しつつ、メーターを大型化して視認性を向上。間口が広く使いやすい助手席トレイ/センタートレイ、メッシュ形状に変更したことで置いたものが一目でわかるオーバーヘッドシェルフ、マルチユーティリティフック、AC100V電源などを新たに採用し、使い勝手を向上させた。
上級グレード「クルーズターボ」「クルーズ」「デラックス」ではさらに、ファブリックシート表皮を撥水加工タイプに変更し、グリップ径が太く握りやすいステアリングホイールや、クリーンエアフィルター、キーレスエントリー(キー一体式)を標準装備して、快適性を高めている。
アトレーワゴンもハイゼットカーゴと同様、各ランプ類のデザインを変更するとともに、LEDフォグランプにはサイドへ向かう2本のメッキ加飾を装着。さらに、切れ長のメッキフードガーニッシュによりワイド感を表現するとともに、ピアノブラック調加飾とのコントラストで上質感を表現した。
室内も、ハイゼットカーゴと同様に使い勝手を改善しつつ、プレミアムシャインブラックを中心にメッキやシルバー塗装による加飾で質感を高めたインパネ、黒基調のシート表皮、自発光式メーター(カスタムターボRS“リミテッドSA3”に標準装備)などにより質感を向上。
さらに、スーパーUV&IRカットガラス(フロントドア)、スーパークリーンエアフィルターをセットにして、紫外線・赤外線・花粉などを防ぎ快適性を高める「ビューティーパック」をメーカーオプション設定している。
そのほか、ハイゼットカーゴ、アトレーワゴンとも、アイドリングストップシステム「eco IDLE」、電動式パワーステアリング、新開発145/80R12タイヤ(ハイゼットカーゴのみ)を採用して燃費を改善。ハイゼットカーゴのFR・NA車でJC08モード燃費17.8km/L、アトレーワゴンで同15.2km/Lを達成している。
価格はハイゼットカーゴが934,200~1,495,800円、アトレーワゴンが1,533,600~1,787,400円。
ダイハツ・ハイゼットカーゴ/スバル・サンバーバンのオープンデッキ特装車「デッキバン/オープンデッキ」はさらに、ガードフレームの標準装備化やガードバーの形状変更により、積荷をロープ等で固定しやすくしたことでオープンデッキの使い勝手を向上。また、助手席シートスライドを固定式から120mmのスライド式に変更した。
併せて、スバルのOEM車「サンバートラック」、トヨタのOEM車「ピクシストラック」も同様の一部改良を行っている。