メルセデス・ベンツ日本は10月25日、メルセデスAMG社による完全自社開発のFRスーパースポーツ「メルセデスAMG GT」を一部改良。同日より販売を開始した。
今回の一部改良では全車に、1952年メキシコで開催された伝説の公道レース、カレラ・パナメリカーナ・メヒコで優勝したレーシングカー「メルセデス・ベンツ300 SL」で初めて採用され、「メルセデスAMG GT3」レーシングカーの外観を想起させる、クロームメッキを施した15本の垂直フィンからなるフロントグリル「AMGパナメリカーナグリル」を採用。
また、M178型4L V8直噴ツインターボエンジンの性能を高め、標準仕様「GT」で従来より14ps・30Nmアップの476ps・630Nm、中間グレード「GT S」で従来より12ps・20Nmアップの522ps・670Nmとしている。
インテリアカラーも、「GT」では3種類から9種類、「GT S」では5種類から14種類へと拡充されている。
「GT」「GT S」ともハンドル位置は左右とも選択可能で、価格は「GT」が16,900,000円、「GT S」が20,000,000円。
そして、今回の一部改良に合わせて、「GT S」と、ロードゴーイングレーサー仕様「GT R」の間に位置付けられる新グレード「GT C」を追加した。
M178型4L V8直噴ツインターボエンジンは、「GT S」より35ps・10Nm高く、「GT R」より28ps・20Nm低い557ps・680Nmに設定。これにより、0-100km/h加速3.7秒と、「GT R」に迫るパフォーマンスを手にしている。
エクステリアは実用性にも配慮し、「GT S」にほぼ準じたものとなっているが、「GT R」と同じくリヤフェンダーが57mm拡大され、ホイールの20インチへの大型化とトレッド拡大に対応。
このほかにも「GT R」譲りの装備として、フロントバンパー後端下部の電子制御式垂直ルーバー「エアパネル」、後輪操舵機構「AMGリア・アクスルステアリング」を装着。高い走行性能と快適性、実用性を兼ね備えたモデルに仕立てられている。
さらに、AMG設立50周年を記念した、世界限定500台・日本限定12台の特別仕様車「GT Cエディション50」を発売した。
ボディカラーはdesignoカシミアホワイトマグノおよびdesignoグラファイトグレーマグノの2色を設定し、内装にはナッパレザー仕様のシルバーパールとブラックのツートーンを採用。
内外装の随所にブラッククロームを施し、ヘッドレストには“Edition 50”ロゴを、ステアリング下部には“EDITION”バッジをあしらうことで、特別感を演出している。
ハンドル位置は左のみ、納車は2018年上半期より開始予定。価格は「GT C」が22,190,000円、「GT Cエディション50」が22,900,000円。