9月のIAAフランクフルト・モーターショーに続いて、プレスデー2日の午後、東京モーターショーの会場を難波 治さんと一緒に歩いて、各社が出展したコンセプトカーのデザインを見てみた。スバルの前デザイン部長の難波さんは、コンセプトカーをジーッと見つめたあと、ボイスレコーダーに向かってコメントを吹き込む。聞き手は、フランクフルト・モーターショーと同じく、MotorFan編集長のスズキが担当しました。
「でも、たとえば、これ(といって室内を指さす)、フロントシートが黒でリヤシートが白いでしょ。だからたぶん、4座なんですが、そうはいっても、どっちかというと4人で乗ると言うよりも、ふたり乗り、前の座席を中心に考えてる。だから、デザインも前側重視で作られている感じがします。うーん、シャープでかっこいいんでしょうね。なかなか大変ですよね。“これぞ三菱だ”という記号性をもっていくのは。いまのところはフロントエンドの顔つきとボディサイドの深い彫り込み、このあたりが三菱デザインが印象づけたいところなんでしょうね。……でも、これだけの全幅があったら、ほとんどのクルマはかっこよく見えます」
ーというわけで、今度のお隣の日産自動車のブースへ行きましょう。