ポルシェ伝統の911シリーズに、あの”T”の名が復活! その昔はツーリングという意味をもってラインアップされていたが、今度の新型は、軽量化によるエモーショナルな走りがウリとなっているようだ。
搭載されるエンジンは、3ℓ水平対向6気筒ツインターボ。最高出力370ps、最大トルクは450Nmを発揮し、軽量化により、そのパワーウエイトレシオは3.85kg/psまで向上した。クロスレシオのマニュアルトランスミッションと機械式リアディファレンシャルロックにより、0→100 km/hは911カレラ クーペより0.1秒速い4.5秒を実現。200km/hまでは15.1秒で達する。最高速度は290km/hを超え、911カレラでは選択できないリヤアクスルステアリングもオプションで装備することも可能だ(ただし、日本仕様のギアボックスは7速PDKのみの設定となっているのは残念だが……)。
エクステリアで他の911カレラと異なるのは、ボディパーツとホイールだ。フロントスポイラーリップが装備され、アゲートグレーメタリックに塗装されたスポーツデザインのドアミラーを採用。チタングレー塗装の20インチ カレラ Sホイールを装着し、サイドからも一目で“911 Carrera T”とわかる。もちろん、サイドに入るロゴの大きな特徴だろう。
一方、リヤ側では、リヤリッドグリルのスラット、“Porsche”のロゴ、アゲートグレーの“911 Carrera T”のモデル名、およびセンター出しのテールパイプがブラック塗装された標準装備のスポーツエキゾーストシステムが特徴となる。
ボディカラーはオプションとして、キャララホワイト、ジェットブラックおよびGTシルバーのメタリックカラーのほか、ブラックやラバオレンジ、ガーズレッド、レーシングイエロー、ホワイトおよびマイアミブルーが用意される。
インテリアも絶妙だ。ドライバーズシートにはシートセンターをSport-Texファブリックとしたブラックの4ウエイ電動スポーツシートを採用し、ヘッドレストには“911”ロゴがブラックで刺繍される。また、オプションでフルバケットシートを選択することも可能。ステアリングは、レザーリムのGTスポーツステアリングホイールが与えられ、走行モードスイッチも従来型同様に装備する。カラーは、レーシングイエロー、ガーズレッド、またはGTシルバーから選択が可能だ。