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山野哲也がロードスターのワンメイクレース『GLOBAL MX-5 CUP JAPAN』で初のチャンピオンに!


2017年に日本で初開催となったマツダ・ロードスターによるワンメイクレース『GLOBAL MX-5 CUP JAPAN』の最終戦が9月24日(日)に富士スピードウェイで開催され、CABANA Racingの山野哲也が2位表彰台を獲得。初代シリーズチャンピオンに輝いた。山野はこの結果により、10月12~15日にアメリカ・カリフォルニア州の『マツダレースウェイ・ラグナ・セカ』で開催される「世界一決定戦」の出場権を獲得した。チャンピオンを争ったKOTA RACINGの吉田綜一郎はこのレースで優勝したものの、ポイントで及ばなかった。

レース後、チャンピオンを獲得した山野哲也選手によると・・・

「実はマシンの調子がシーズンを通してあまり良くありませんでした。開幕戦と第2戦は流れが良く勝つことができましたが、私が全日本ジムカーナのために出られなかった第3戦、弟(直也)に出てもらったレースで接触があってマシンが壊れてしまいました。チームは頑張って直してくれましたが、第4戦は3位が精いっぱいでした。この結果、そのときはチャンピオン獲得が厳しくなったと正直思いましたが、一方でテストを増やし、それまでユーズドタイヤを中心にテストを行なっていましたが、ニュータイヤでの走行回数を増やし、タイヤのポテンシャルを引き出せるようにしました。加えて、チームのみんなは0.1秒でも速くしようと懸命に作業をしてくれました」と、決して楽ではなかったシーズンを振り返った。



最終戦、予選の激しさは尋常ではなかった・・・

「最終戦は、まずは胃に穴が開くくらい、すごい予選になるだろうと予想していましたが、想像以上にものすごい予選でした」と山野。


 MX-5はスリップストリームが良く効くクルマなので、単独でのタイムアタックは圧倒的に不利になる。そこで、前を走るクルマのスリップストリームを使いながらアタックする必要がある。つまり、スリップストリームを利用されてしまう先頭では走りたくない。そのため、予選開始序盤はなかなかマシンがピットアウトしない状態が続いた。


「そのうち徐々にコースインが始まりましたが、お互いが牽制しあってコース上でダラダラとした走りが続き(※予選ターゲットタイムが2分3秒のところ、2分30秒前後での走行が続いた)、コースで渋滞が発生していました。そこで、その集団を離れて半周後ろにまわり単独走行して、タイヤをしっかりと温める戦略をとりました。その後、佐々木孝太選手と吉田綜一郎選手もチーム戦略として2台でアタックを始めたのですが、うまくそのタイミングにアタックを合わせ、彼らのスリップを使ってアタックすることに成功しました。その時点で(ランキングトップの)今村大輔選手よりも8/1000秒速いタイムを出すことができ、ポールポジションを獲ることができました」と予選を振り返った。


 百戦錬磨・試合巧者の山野哲也ならではの経験が実ったポールポジションとなり3ポイントを獲得。ポールポジション獲得が自力でのチャンピオンを決める条件だったライバルの今村大輔は、ここでチャンピオン争いから大きく脱落となった。









そして決勝。チャンピオンを獲るためにトップを譲る・・・

 レースは、ポールスタートした山野が1周目を全力で走り、まずはトップでコントロールラインを通過して1ポイントを獲得した。


「5号車の今村選手のほうがストレートが速かったので、1周戻ってきたら抜かれることを予想していましたが、案の定2周目のストレートで抜かれました。そのまま逃げられるかと思いましたが、たまたまその後トップを奪い返しました。なんとその直後、後方から追い上げてきていた佐々木孝太選手と今村選手が接触し、二人は戦線離脱してしまいました。もし、あそこで今村選手を抜いていなかったら、自分が佐々木選手と接触していたかもしれなかったので、これはラッキーでしたね」と山野。


 山野はチャンピオン獲得の条件として上位での完走が必須だったため、クラッシュ→リタイヤは最悪のシナリオだったのだ。


 残るライバル吉田綜一郎選手は、優勝しても山野選手はチェッカーを受ければチャンピオン獲得だったため、山野はチャンピオン獲得のために無駄なバトルは避けた。


「その後、吉田選手とストレートで抜きつ抜かれつの展開になりましたが、万が一の接触が嫌だったので、最後は吉田選手に対してウインカー出し、前に出すことにしました。吉田選手は勝ちたかったでしょうし、山野は完走する必要がありました。無駄な争いは意味がないですからね」と山野。


 山野は無事に45分間のレースを2位でチェッカーを受け、『GLOBAL MX-5 CUP JAPAN』初代王座の栄誉を手にした。

「(チャンピオンを獲得して)まずはホッとしました。年初からカバナレーシングに声をかけてもらい、チャンピオンを獲ってラグナセカに行くことがチームの第一の目標でした。大変なシーズンでしたが、カバナレーシングが一丸となって乗り越え、チャンピオンを獲ったということで、本当にうれしいですね。世界大会となるラグナセカはカリフォルニア州にありますが、実は子どものころ、カリフォルニアに住んでいました。そのカリフォルニアに戻って、免許を初めてとったカリフォルニアでレースができるというのは、とてもうれしいし、興奮しています」と山野。

チーム代表の安藤宏氏は「正直、シーズンを通してクルマの状態はあまりよくなく、よくチャンピオンが獲れたなと思っています。ハード面を、山野選手やエンジニアの山崎氏のソフトの力がカバーしたと思いますね。真剣勝負であらゆることを考え、それが最後に実り、いい風が吹いてきたように思いました。ラグナセカは初めてのコースですし、慣れないクルマなので大変ですが、日本代表の山野哲也選手とともになんらかの足跡を残してこようと思っています。少しでもマツダのグローバルカップを盛り上げてきたいですね」と世界戦への抱負を語った。

(写真提供:カバナレーシング)

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