ステアリングひとつ所有すれば、好きな時にクルマを呼び出し、そして自動運転によって目的地まで運ぶというジャガーのFUTURE-TYPE コンセプト。2040年を見据えた新たなシステムとはいえ、極めて斬新すぎるものの、現実的にも思えてくるから不思議だ。
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この斬新かつユニークな「FUTURE-TYPE」を手がけたのは、ジャガーのデザイン・ディレクターを務めるイアン・カラム。彼はこの「FUTURE-TYPE」に関して次のように語る。
「『FUTURE-TYPE』は未来のドライビングと自動車を所有するということに関して、将来の可能性を提示しています。デジタル化と自動運転が進化する時代に、プレミアム自動車ブランドとして今後も魅力的な存在であり続けるための当社のビジョンの一例です。このコンセプトは、2040年以降のカスタマーを見据え、オンデマンド型のジャガーの実現を模索する先進研究プロジェクトです。もし、市街地を自動走行できるオンデマンド型車両が選択肢としてあれば、通勤に使用したり、クルマ自らが子どもたちを学校まで迎えに行ったり、あるいは、週末に自身で運転を楽しんで遠方に出かける、といったことが可能となるでしょう。私たちは、様々な用途に対して24時間365日対応のサービスを提供し、競合会社を凌駕していく必要があるのです」
そして「『FUTURE-TYPE』は、クルマを所有しないという選択をする人々がいる世界、またはジャガーが自動運転車もしくはオンデマンドカーとなる未来の世界において、このようなエモーショナルなつながりをどのように実現していくのかを模索したモデルなのです」と加える。
日々、進化と革新を繰り返す昨今の自動車テクノロジーにおいて、この提案はあくまでも一例にすぎないものの、極めて現実的に映るのが印象的だ。ジャガーはこうした未来のライフスタイルに対し、今もっとも真剣に考えているブランドかもしれない。