
JR西日本は、近年の訪日外国人旅客の増加に伴い、空港へのアクセスを担う特急「はるか」の増結用となる新型車両271系を近畿車輛において報道陣に公開した。

特急「はるか」は主に6両編成で運転しているが新型車両を投入することで座席数を約1.5倍にすることが可能となる。
投入車両は3両編成×6本の18両、既存の6両と併結して運転するための車両とするため現行の281系特急「はるか」のカラーイメージを踏襲することで「はるか」らしさを強調したデザイン。

先頭形状は287系の形状を基本としつつ、前面貫通路扉腰部は折り曲げインバースラインを持たせ、現行の「はるか」のダイナミックで滑らかなフォルムを表現している。

「はるか」のシンボルマークや窓横の「スクエアドット」のグラフィックについても281系を継承している。

インテリアデザインは現行の「はるか」の華やかさと落ち着きを上品さを受け継ぐカラープランとしている。

客室設備は大型ディスプレイ21.5インチ2台を搭載、JR西日本の在来線特急では初となる停車駅案内等の日英中韓4カ国語での案内を行う。JR西日本の在来線特急では初となる防犯カメラを搭載した。

JR西日本の在来線特急では初となる全座席へのコンセントを搭載した。


セキュリティ確保のため客室内へ設置した荷物置き場を設置した。


車椅子対応トイレ、埋め込み式LED灯を設けた鏡の洗面台。

281系同様のサービスを提供する無料Wi-Fiを搭載した。


特急「はるか」全9編成のうち6編成を今回増備、2020年春の導入を予定している。
(取材協力:JR西日本)