JR四国は、2020年春に運行開始予定の新たなものがたり列車「志国土佐時代の夜明けのものがたり」の車内デザインを発表した。
蒸気機関、ロケットエンジンデザインのダイナミズムを新たな旅への高揚感のモチーフとして明治期の装飾表現と融合させた「空」想ファンタジーデザイン。
連立する照明ポールや可変テーブル支柱を張り巡らされた機械配管の疑似デザインとして表現し、機械美に幻想性を重ねあわせたインテリアデザインとした。
1号車「KUROFUNE」は果て無き青空のもと、仲間達と新たな時代への「志」を語りながら大海をゆく蒸気船をモチーフに文明開化期から萌芽する19 世紀末芸術を想起させるデザインをあしらった。
2号車「SORAFUNE」は大空のその先、大気圏を突き抜けた宇宙空間までにも繋がる未来への「夢」をコンセプトにレトロSF小説で描かれる空想科学上の宇宙船をイメージしている。
定員は47名、1号車「KUROFUNE」28席、2号車「SORAFUNE」19席。
「KUROFUNE」1号車全体を「おきゃく」(土佐弁で「宴会」をしめす言葉)をイメージした対面の座席レイアウトとした。出入り口側にはテーブルを囲みながら誰とでも交流することのできる「高知家の団らんシート」を12席用意した。
運転席側の4名席4 箇所は3名以上のグループで利用できるシートを設置。
運転席の後方に地元ガイド等が沿線ガイドを行う地域ガイドスタッフエリアを設け、ガイドの様子並びに列車先頭展望はライブカメラを通じて各車両へ転送する。
「SORAFUNE」全体を窓向きの座席レイアウトとし、角度の異なる座席を用意した。
これまでのものがたり列車でも利用の多い1名、2名に利用できるシートスタイルとしており、サービスカウンターを設置し、飲食物、土産等の車内販売を行う。
車いす席を設置、多目的トイレ、女性専用トイレを設ける。
可変式のテーブルと座席を採用し、窓向きと対面のレイアウトに各車両とも変更が可能である。
車内での食事、ダイヤ、地域のおもてなし等詳細については決まり次第順次発表するとしている。
(画像提供:JR四国)
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