ミニバン代表【ヴォクシー】とSUV代表【RAV4】
モデリスタの2台でザ・対決!!
「好きにまみれろ!」のキャッチフレーズで、いまやSUVの主役に躍り出そうなほど注目を集めている新型RAV4。オシャレなストリート、アウトドアなオフロード、様々なスタイルが楽しめる懐の深さは、カスタムの可能性も大きく広げてくれそう。そんな新型RAV4、ホントに噂通り魅力的なのか? 人気のMクラスミニバンヴォクシーを筆頭に、様々なクルマと比較検証。ホントの実力、査定しちゃいます!!
ミニバン人気の牙城を崩す!? アフターメーカーも熱視線
スタイルワゴンの主力車種といえば、アルファード&ヴェルファイア、ノア&ヴォクシー&エスクァイアをはじめとするミニバン。しかし近年、その勢力図が大きく変わりつつある。
2018年度の新車販売台数を見ても分かる通り、ミニバンが人車車種ということに変わりはない。しかし上位30車の中で、確実に数字を伸ばしているのがSUV。CHRを筆頭に、ヴェゼルやハリアーなどが次々と上位に食い込んできている。
そして満を持して登場したのが、クロスオーバーSUVの先駆け車、新型RAV4。
そもそもなぜいまSUVが注目されているのか。スポーツカーのような速さはない、荷物がガンガン積み込めるわけでもない。しかし、SUVが人気という事実に間違いはない。スタイルワゴン的視線でいえば、とにかくカッコイイのだ。
ひと昔前のSUVといえば、泥だらけになって野山を駆け巡るイメージが強かったかもしれないが、いまは皆無。アウトドアの楽しみ方も泥まみれではなくカジュアルに。さらにストリートでも映える、先進的なスタイルに生まれ変わっている。となれば、より格好良くカスタムしたくなるのも頷ける。
ミニバンではまだ定着していないアゲ系や、ベッタベタに車高を落とすカスタムだっていける。つまり様々なスタイルが楽しめる懐の深いクルマなのだ。で、噂のRAV4である。すでに納車まで半年待ちという話もあるが、ホントにRAV4は魅力的なクルマなのか?
特にミニバンオーナーにとっては、SUVそのものの使い勝手に疑問符を持つ人も少なくない。そこでミニバン部門、新車販売数第2位のヴォクシーとRAV4を、様々な角度から比較検証。
クルマのスペックはもちろん、カスタムベースとしての魅力も検証するため、メーカー直系カスタマイズブランドモデリスタの2台を準備。勝者はミニバン代表・ヴォクシーなのか、それともSUV代表のRAV4なのか? ガチンコ対決、スタートです。
2018年度(2018年4月〜2019年3月)国産車販売台数順位
順位 | 車名 | メーカー | 販売台数 |
1 | ノート | 日産 | 13万1760台 |
2 | アクア | トヨタ | 12万7899台 |
3 | プリウス | トヨタ | 11万5123台 |
4 | セレナ | 日産 | 10万17台 |
5 | シエンタ | トヨタ | 9万5933台 |
6 | カローラ | トヨタ | 9万4461台 |
7 | ヴォクシー | トヨタ | 8万9944台 |
8 | ヴィッツ | トヨタ | 8万8946台 |
9 | ルーミー | トヨタ | 8万6645台 |
10 | フィット | ホンダ | 8万5925台 |
11 | フリード | ホンダ | 8万3670台 |
12 | タンク | トヨタ | 7万3013台 |
13 | C-HR | トヨタ | 7万2009台 |
14 | アルファード | トヨタ | 6万3351台 |
15 | ヴェゼル | ホンダ | 5万9974台 |
16 | クラウン | トヨタ | 5万8548台 |
17 | ノア | トヨタ | 5万6872台 |
18 | ステップワゴン | ホンダ | 5万3478台 |
19 | インプレッサ | SUBARU | 4万8865台 |
20 | パッソ | トヨタ | 4万7183台 |
21 | エクストレイル | 日産 | 4万6487台 |
22 | ソリオ | スズキ | 4万6038台 |
23 | デミオ | マツダ | 4万3854台 |
24 | ハリアー | トヨタ | 4万2248台 |
25 | ヴェルファイア | トヨタ | 4万1429台 |
26 | エスクァイア | トヨタ | 4万553台 |
27 | CX-5 | マツダ | 3万9958台 |
28 | スイフト | スズキ | 3万7349台 |
29 | フォレスター | SUBARU | 3万3641台 |
30 | CX-8 | マツダ | 3万1052台 |
※軽自動車及び海外ブランド車除く。
日本自動車販売協会連合会のランキングによる。
そもそもSUVって?
SUVとはスポーツ・ユーティリティ・ビークル(Sports Utility Vehicle)の略称で、直訳すれば「スポーツ用多目的車」。そもそもアメリカではトラックベースの2ドアスタイルのクルマをSUVと呼び、最低地上高が高く、悪路走破性に優れた四輪駆動車が多かった。しかし最近は乗用車ベースのクロスオーバーSUVが増えたこともあり、SUV=オフロードという図式ではなく、高級志向のSUVも増えている。
主な車種
●トヨタ=ハイラックス、ハリアー、C-HR、ランドクルーザープラド
●ホンダ=ヴェゼル、CR-V
●日産=エクストレイル、ジューク
●三菱=アウトランダー、エクリプスクロス
●マツダ=CX-3、CX-5、CX-8
●SUBARU=XV、フォレスター
●LEXUS=NX、UX、RX、LX
そもそもミニバンって?
いまや日常的に使われているミニバンという言葉だが、そもそも明確な定義はない。しいて言うなら3列シートを備えた箱型乗用車(一部2列シートのクルマもミニバンと呼んでいる)。そして後席用ドアにスライドドアを採用するクルマがほとんどで、背が高く、積載性にも優れた、家族に優しいクルマとして多くの人から愛されている。スタイルワゴンの主力車種の多くがここにカテゴライズされる。
主な車種
●トヨタ=アルファード&ヴェルファイア、ノア&ヴォクシー&エスクァイア、エスティマ
●ホンダ=オデッセイ、ステップワゴン
●日産=エルグランド、セレナ
●三菱=デリカD:5
スタイルワゴン2019年7月号より
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