シルエットに見惚れる世界一美しいクーペ
BMW/8Series Coupe
1970年代に生まれたE24型6シリーズ。その世界一美しいクーペの血脈に加わった新型8シリーズクーペにクローズアップ!
1999年に生産を終了して以来、6シリーズにその座を譲っていたBMWのフラッグシップクーペが帰ってきた。新型8シリーズクーペである。
そもそもBMWの最上級クーペは、初代6シリーズにさかのぼる。以来、フラッグシップクーペ共通の合い言葉といえば“世界一美しいクーペ”
新型8シリーズクーペも、その言葉通り、見るものの心を奪う官能的なデザインを採用。伸びやかなシルエット、流麗なルーフライン、そして艶やかなリアフェンダー。どの角度から見ても、その美しさは変わらない。
そして、クーペである以上、相応のスポーツ性能は必須だが、その予想を超えるポテンシャルを与えられている点も注目だ。530㎰を発生する新開発の4・4ℓV8ツインターボエンジンにはじまり、電子制御を加えたサスペンションシステムなどにより、高速クルーズからサーキット走行もこなせる柔軟性を有する。
“駆け抜ける喜び”を標榜するBMWが手掛けたフラッグシップクーペは、見て美しく乗って感じる、クルマのあるべき姿を体現した1台かもしれない。
外観 あえて主張しすぎないディテール
いまやどのクルマも点灯時にアクリルで光るのは当たり前。8シリーズは一歩進んでインナーユニットにブルーのアクセントを設ける。
試乗車は受注生産のカーボンルーフを装着。大人しいルックスながら、さり気なく高いパフォーマンスを物語っている。
BMWのアイコンであるキドニーグリル。通常はクローム仕様が多い中、マットな質感で落ち着きのある表情を演出する。
スリットダクトや別体パーツのディフューザー&マフラーフィニッシャーなど、凝った造形をそう見せないのもさすが。
### 内装 贅沢に、それでいて上品さを忘れない
ステッチを際立たせるコントラストステッチを施したシート。インパネやドアトリムなどインテリア全体が同一の仕立てでラグジュアリー感を演出。
インテリアのトピックは、なんといってもクラフテッドクリスタルフィニッシュのシフトノブ。職人によるハンドメイド。
【SW的IMPRESSION♪】力強さは、さすが8シリーズ
アクセルを踏み込むと4.4ℓV8ツインターボの強烈なトルク&パワーで2t 越えのボディを加速。コーナーリングも電子制御アクティブスタビライザーの効果で、安心感をもって走ることができた。何より、安いグレードでも1000万オーバーなのに、それをひけらかさない上品さ、個人的に大好きです。
【SPECIFICATION】
Maker=BMW
Car Name=8 Series Coupe
Size=4885×1900×1345(㎜)※M850i xDriveクーペ
PowerUnit=V型8気筒DOHCガソリン、直列6気筒DOHCディーゼル
Price=
840d xDriveクーペ 1237万円
840d xDriveクーペ M Sport 1360万円
M850i xDriveクーペ 1714万円
問:BMWカスタマーインタラクションセンター 0120-269-437
https://www.bmw.co.jp
スタイルワゴン2019年7月号より
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