ドレスアップにおけるホイール選びは、ファッションのアクセサリー選びにも似ています。例えば、時計や靴、そしてカバン。あなたは、どんなモノを選んでいますか? 初めてであればカジュアルなところから、こだわるにつれて製法やブランドの背景にも目が行くようになるはずです。実は、ホイール選びも同じです。総合ホイールメーカーであるウェッズが展開している3つのブランドから、その理由を紐解いてみましょう。
ハイエンドからカジュアルまでレベルに合わせて選べる3つのブランドを用意
ウェッズでは、いわゆるパッセンジャーカー向けのドレスアップホイールとして3つのブランドを展開しています。ひとつは、キングオブドレスアップホイールの名に相応しい【クレンツェ】、もうひとつはオーダーインセット対応の【マーベリック】、そしてカジュアルラインとして人気の【レオニス】です。
それぞれに特徴がありますので、まずはそれをチェックしてみましょう。
Kranze / クレンツェ
Kranze Weaval
クレンツェの特徴 | |
構造 | 鋳造3ピース(エボモデルは鋳造1ピース) |
モデル | ウィーバル、フェルゼン、ヴォルテイル、グラベン、アクエルド、ヴェラーエ、エルアボラ、ウィーバル100エボ、フェルゼン358エボ、グラベン680エボ、アクエルド774エボ、ヴェラーエ713エボ、エルアボラ331エボ、エヴィータクラインフォルム、エルマークラインフォルム、グラベンクラインフォルム |
特徴 | いわずと知れたウェッズにおける最高級ブランド。複雑なラインで描かれるデザインは、高級感を存分に発揮。Kカーやコンパクトカー向け専用デザインのクラインフォルムも設定。3ピース構造ならではのリム交換サービスを受けられるなど、ステイタスも高い。ブランドに強いあこがれやこだわりを持つ人や、他にはないステイタスを感じたい人にオススメのブランドだ。一方で、クレンツェのデザインを大口径で楽しみたいオーナーに向けて1ピースのエボモデルも設定するなど、懐の深さも特徴だ。 |
MAVERICK / マーベリック
MAVERICK 1010S
マーベリックの特徴 | |
構造 | 鋳造2ピース |
モデル | 1010S、910M、905S、815F、710S、709M、605S、005S |
特徴 | シンプルで普遍性の高いデザインを採用するマーベリックの最大の特徴は、2ピース構造のメリットを活かしたオーダーインセットを取り入れていること。ドレスアップにも慣れてきて、ツラやリムの深さなどホイールの履きこなし方にもこだわりを持ち始めた中級者から、ミリ単位のセッティングにこだわる上級者の欲求を満たしてくれるはずだ。数字とアルファベットを組み合わせたモデル名が特徴。 |
LEONIS / レオニス
LEONIS SK
レオニスの特徴 | |
構造 | 鋳造1ピース |
モデル | SK、CH、MX、FY、VT、WX、VX、ナヴィア06、ナヴィア05、ナヴィア02、グレイラベータ、グレイラアルファ |
特徴 | 普遍的なものからコンサバティブなものまで幅広いデザインをラインアップするレオニスは、鋳造1ピース構造を採用。モデルによって14インチから21インチまで幅広いサイズを設定し、多くの車種に対応しているのが魅力。そのため、ドレスアップを始めたばかりの初心者や、とりあえずホイールを換えたいと思っている層にとって買いやすい価格&サイズがそろっている。派生シリーズとして、ナヴィアやグレイラも展開している。 |
いかがでしょうか。ドレスアップホイールにも、カジュアルなブランドからハイエンドまで用意されているのがわかると思います。
それぞれのブランドの違いは、ざっくりいうと構造の違いということになります。
例えば、レオニスの場合、インセットが設定意外選べないため、よりツラを極めようと思うとホイールだけで実現するのは困難です。しかし、インセットが固定ということは、難しいことを考えずに買えるということにもなります。その段階を越えて、よりツラを極めたいと思ったら、マーベリックのようにインセットを指定の範囲内でオーダーできるモデルを選ぶのがオススメです。一方、3ピース構造を採用するクレンツェは、インセットをミリ単位で指定することはできませんが、ピアスボルトによる装飾や、クレンツェだけのサービスを受けることができます。
クレンツェの3ピースモデルだけに許される「リムリペアサポート」
ホイールは高級品です。だけど、いくら大事に扱っていても、道路上の小石などによってリムが傷付いててしまうことがあります。そんなときはどうすればいいのでしょうか。ホイールが傷付いてしまった場合、多少であればそのまま使い続けることが多いと思いますが、エア漏れしてしまうような傷の場合は買い替えが基本。しかし、クレンツェは違います。リムだけを交換することができるのです。これこそ3ピースホイールにのみ許された特権。レオニスやマーベリックは恩恵にあずかれないのです。
そもそも3ピースホイールは、インナーリム/アウターリム/ディスクをピアスボルトで組み付けて製造されるホイールのこと。そのため、それぞれの部品ごとに交換することができ、クレンツェの場合、インナーリムとアウターリムを新品にすることができます。しかも、カタログモデルのクレンツェには会員制の「リムリペアサポート」が用意されており、それを利用すれば、通常よりもお得にリム交換ができてしまうのです(傷の内容によっては、修復不可の場合もあります)。
このリムリペアサポートを受けるには、購入から10日以内に会員申し込みをすればOK。会員期間は製品購入後2年間。入会金や年会費は一切かからないので、クレンツェの該当モデルを購入したら、ぜひ申し込みをオススメします。
ちなみに、現在廃盤になっている商品や2年の会員期限が切れてしまった場合でも、通常価格でリム交換することが可能です。費用はかかりますが、インナー&アウターリムを同時に交換することもできるので、例えばクルマを乗り換えても、対応可能な範囲であれば、そのクルマに合うサイズにリム幅やインセットを変えてもらうことだってできます(ディスクは変更不可)。
新品にホイールを買った人も、当時のホイールに愛着を持っている方も、長く使い続けられるのはうれしいですよね。
リム交換可能なケース
リムのガリ傷などであれば、リム交換可能。参考までに、20インチのアウターリムであれば通常5万4000円で交換してもらえますが「リムリペアサポート」会員なら、3万4000円と2万円もお得になります。
リム交換不可のケース
交換できないケースもあります。変形が激しくリムを分解できない場合、ディスクまで変形やゆがみが発生している場合などです。
入会金・年会費無料の「リムリペアサポート」の会員に申し込むと、写真のメンバーズカードが送られてきます。このカードを持てるのも、クレンツェの3ピースモデルのみ。優越感の高さは、他のブランドでは味わえません。