SUBARU WRX STI/S4・スバル WRX STI/S4(VAB/VAG・後期)
KUHL Racing VAB-GT・クールレーシング VAB-GT
■フロントディフューザー
■サイドディフューザー
■サイドアンダーディフューザー
■リアバンパー
■リアフローティングディフューザー
■フロントグリル
■ダクトカバー
■マフラー
KUHLといえば、R35GT-Rや86、R34スカイライン、NDロードスターなどスポーツカーを手がけていることで知られていますが、意外や意外にスバル車用にパーツはこれまで展開していませんでした。代表の片岡氏いわく「スバル車を避けていたわけではなく、すごくやりたかったんですけどたまたまタイミングがなかっただけなんですよ。走って楽しいクルマが好きですからね、WRXはとってもいいクルマですよ!」とのこと。まさに満を持しての登場となったわけですが、これまで手がけてこなかったからこその常識に縛られない独創的なエアロパーツデザインが炸裂しまくっています。それでは詳細をチェックしていきましょう。
まずエアロパーツは全部で7点構成となっています。それだけでもかなり多いので普通じゃないことがうかがえます。そのうち3点はフロントまわりに集中しています。まずはフロントディフューザーですが、純正バンパーに被せるのではなく、下から装着するタイプにしています。これによって純正のよさを活かしつつスポーティさをアップさせているわけですね。真正面からみると純正の末広がりなロアグリル部分を引き締めるかのように、フロントディフューザーの中央部分が内側によっているのが特徴です。いわれてみるとたしかに顔が落ち着きますね。そしてフロントグリルは一見すると純正とあまり変わったようにみえませんが、じつはガッツリと奥にひっこんでいます。この奥行き感が攻撃的なフェイスを作り出しているわけです。そして、バンパー左右のダクト部にはダクトカバーを用意しています。こちらも純正っぽさを残していますが、かなり鋭角なデザインにしており、よりスポーティな雰囲気になっていますね。
サイドはサイドステップに加えて、その下に装着するアンダーディフューザーを用意しています。これには深いわけがありまして、通常だとサイドステップのみで十分スタイリングがキマると思います。とくにスポーツ走行を楽しむ人の場合はサイドステップのみでOKでしょう。なぜさらにアンダーディフューザーを装着するかというと、クルマを真横からよくみてもらうとフロントとリアに比べて、サイドステップが1番低い位置にあるのがおわかりいただけるかと思います。普通だとエアロパーツはフロントが1番低い位置にあることが多いのですが、KUHLの片岡氏の持論で「クルマはサイドを1番低くすることで、スタイリングがもっとも低くみえてキマりますよ!」とのこと。なのでサイドディフューザーを設定しているんですね。
そしてもっともKUHLらしさを全開にしているのがリアまわりです。フロントは純正バンパー下部に装着するディフューザータイプでしたが、リアは純正をそっくり交換するバンパータイプとしています。さらにそのリアバンパーの下部に装着するリアフローティングディフューザーを用意。これがまた強烈な突き出し感を演出しており迫力がハンパありません。このリアフローティングディフューザーはそのフローティング(浮遊)という名前の通り、浮いているかのようにセットされます。つまり、バンパーとディフューザーの間に隙間があいているということです。そこに挟まれるかのようにセットされた左右4本出しのマフラーがまた個性を発揮しまくっていますね。このデモカーに装着されているマフラーはまだワンオフのもので、製品版はもう少し先に発売されるそうです。
いかがでしたでしょうか?スバル車用ボディキット初参戦とは思えないような攻めのデザインではないでしょうか。デモカーはSTIをベースとしていますが、もちろんS4に装着できます。また、今回はアプライドDとEという後期型用でしたが、アプライドAからCまでの前期用も開発する予定とのことですので、期待しましょう。ちなみにKUHL Racingではこのカスタムした状態の新車ドレスアップコンプリートカーをかなりお値打ち価格で販売しているので、これからWRXの購入を考えている人はぜひチェックしましょう!