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「エネルギーが強い」板垣李光人、同世代から教えてもらった大切な姿勢「楽しいのが一番」


俳優の板垣李光人がフジテレビ系の新ドラマ「秘密~THE TOP SECRET~」でゴールデン帯の連続ドラマ初主演を果たす。ドラマでは、犯罪被害者や犯人の脳をMRIでスキャンし、記憶を映像化して事件を解決する役を演じる。初主演について板垣は「主演としての責任があり、大変だが成長のための良い機会」と喜びを語った。作品を読んだ感想として「エネルギーが強い作品」と形容し、事件が生々しく思考を刺激する点を評価している。また、彼は表現力に富んだ俳優であり、インタビュー中にも自然に感覚を言語化していた。取材の最後には記者に逆質問を投げかけ、「楽しいのが一番」と笑顔で語った姿が印象的だった。

「秘密~THE TOP SECRET~」で主演する板垣李光人(2024年12月撮影)

<ニッカンスポーツ・コム/芸能番記者コラム>

俳優板垣李光人(22)が、20日放送開始のフジテレビ系「秘密~THE TOP SECRET~」(月曜夜10時)で、ゴールデン帯連続ドラマ初主演を務める。放送開始を控えた板垣を取材をする機会があった。

同作は犯罪被害者や死亡した犯人の脳をMRIスキャナーにかけ、生前の記憶を映像化し、難事件の真相を解き明かすヒューマンサスペンス。板垣はこの特殊な捜査を行う「科学警察研究所法医第九研究室」の室長、薪剛(まき・つよし)を演じる。初の大役に「主演は芝居をする時間が長くて、責任もよりついてくる。これから役者として成長する上でやりたかったので、お話をいただいた時はすごくうれしかったです」と喜びを口にした。

作品を読んだ感想を聞くと「エネルギーが強い作品だな」と語った。エネルギー…。思わず聞き返してしまったが「例えば映画だったら、ポジティブなパワーをもらうものよりも、上映が終わって映画館の雰囲気がズ~ンと沈むような感じの作品が好きなんですよ。作品をかみ砕いて消化する中で頭とか心を使うのが好きで、ちょうどいい疲労感や読後感みたいなものもある。そういうものが、作品が持つエネルギーだと思っている」。自身の感覚的なことを自然と言語化した。

続けて「この作品も原作マンガは全部で11巻ぐらいありましたけど、一気に読みたくなるような没入感がありながら、扱っている事件も生々しくて考えさせられた。思考や感情を使うことがすごく多かったです」と語った。演技だけでなく言葉での表現も巧みで、生粋の表現者であることを肌で感じた。

記者と板垣は同い年。インタビューでは少しだけその話題にもなった。インタビューを終えると、板垣は記者に逆質問を投げかけた。「1年目ってことですよね? やっぱり大変ですか? お仕事楽しいですか?」。もちろん、毎日楽しく取材をさせてもらっていて、充実した日々を過ごしている。そう答える、とうなずきながら「いいことですね。やっぱり楽しいのが一番ですからね」と語りかけた。

今思えば板垣はインタビュー中、終始目を輝かせながら話していた。時折見せた少年のような笑顔も、日々の楽しさの表れだったはずだ。「楽しいのが一番」。同世代から大切な姿勢を教えてもらった気がした。

帰り際「ありがとうございました! またよろしくお願いします!」とさわやかに見送ってくれた。また板垣を取材する機会に恵まれるまで、楽しむことを忘れずに頑張ろうと心に誓った。【野見山拓樹】

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