電子式サビ防止装置
To Fit RUST STOPPER [ツーフィット ラストストッパー]
防錆技術の進歩や樹脂パーツの多用など、ひと昔前と比較すると、クルマのサビに関する悩みを耳にする機会は少なくなった。しかしながら、酸性雨や大気汚染物質がもたらす車体周りへの攻撃力はむしろ昔以上に高まりつつあるのも現実。
また、日頃から潮風を受けている沿岸部や、冬場の融雪剤散布時期が長い地域などでも、サビへの対策に頭を悩ましているユーザーは相当数存在する。ましてや、車体側面や荷台など、むき出しの金属部分が多い軽トラの場合、そのダメージはより深刻なものとなる可能性も懸念される。そこで注目したいのが、ツーフィットから発売されている電子式サビ防止装置、ラストストッパーだ。
同製品の機能を端的に説明すると、バッテリーから取り出した微量の電力を金属部分に常に流すことで酸化を防ぎ、車体をサビの発生・付着から車体を守る、というもの。この方式は欧米では半世紀以上前から実用化されており、工場コンビナートや地下パイプラインなどの防錆対策にも使用されている。
このように書くと、取り付けには専門的な技術が要求されそうだが、実際はカンタン。ホームセンターでも手に入る六角レンチを準備し、配線を4本接続さえすれば短時間で装着は可能。価格は軽トラクラス用なら1万7000円。錆びつかせてしまった後での板金・修理代を考えればこれは十分、納得できるプライス設定といえるはずだ。
本体はタバコの箱と同等サイズ。製品キットには取り回したケーブルを固定するタイラップの他、本体固定用のマジックテープ、貼り付け面を脱脂するアルコールペーパーまで付属されている。
- 価格:軽自動車・リッターカータイプ/1万7000円(税別)、ヘビーデューティータイプ/2万7000円(税別)
- 仕様:12ボルト車全車対応、作動確認用LEDランプ付、電圧低下オートプロダクト機能付、防水タイプ
問:ツーフィット
電話:045-253-7945
URL:http://www.to-fit.co.jp
塩水を使った実験で効果を実証
2枚の金属板の片方にラストストッパーを装着し、表面に塩水を噴き付けて行く。すると、一定時間が経過した段階で、ラストストッパー無しの金属板にはみるみるサビが。
やはりその効果は絶大だ。ちなみに、動作に使用する電力はごく僅かなものなので、ご安心を。
こんな場所のサビにはご注意を
アオリのハンドル部分やヒンジ部分は金属同士が擦れ合うため塗料が禿げて地金にサビが発生し易い場所。
ウエザーストリップの裏側なども水が溜まってサビにつながるケースは珍しくない。環境の悪い地域やサビだしたクルマにはヘビーデューティータイプがオススメ。
サムライピックアップ「嵐」 S520P ハイゼットトラック
- ハイゼットトラックのバッテリー位置は車体右側面。はめ込み式の樹
脂製のカバーの中にある。 - 必ずエンジンは停止状態で。イグニッションキーも抜いて主電源OFF後、バッテリー端子を緩める。
- ケーブルの端子を車体の金属部分に取り付ける。今回はABSのクランプ部のボルトに共締めした。
- 写真はケーブルを取り回している途中。たるんだ部分が無いよう、最終的にはタイラップで固定する。
- 電源が接続されると、本体上部のLEDがオレンジに点灯する。あとは樹脂カバーを元に戻せば終了。本体の位置はバッテリーの脇でも問題無い。
サムライピックアップ「サムライカーゴ」A331V ハイゼットカーゴ
- 意外と知られていないハイゼットカーゴのバッテリー位置。実際は運転席の下にある。
- 右と同様にバッテリー端子を緩め、ラストストッパー側ケーブルを端子のボルトと共締めする。
- エンジンルーム内aの隙間を探し、ケーブルを車体下部へと引き出す。焦らずじっくり、が肝心。
- 車体下部に引き出されたケーブルを伸ばして、車体側の金属部分のボルトと共締めする。
- 本体を固定して作業終了。写真は仮留めの状態で、余ったケーブルはタイラップでまとめて整理しておいた方が安心だ。
サムライピックアップ事業部 深海幸治さん
軽トラックは金属が露出している部分が多いので、ラストストッパーでの対策は有効だと思います。取り付けは簡単ですが、バッテリー端子の扱いには注意しましょう。
シーザー
電話:0833-45-0321
URL:http://www.caesar.ne.jp
住所:山口県下松市清瀬町3-18-10
営業時間:9:00〜19:00
定休日:第1火曜、毎週水曜
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