ALPHARD・アルファード(30系後期)

ミニバンドレスアップのなかでスポーティに仕上げることは昔からあるにしても、KUHLの登場以前と以後ではそのスタイルが大きく変わったといっても過言ではありません。それは30系前期のヴェルファイアからはじまったエアロシリーズによるものですが、ダクトやデイライトといったアレンジに一切頼らず、シンプルでありながら疾走感溢れるデザインを見事にマッチさせたことによるものが大きいです。さらに、デモカーに関しては極限まで低くされたローダウンスタイルに加えて、12度という驚愕のリアキャンバーがKUHLのアイデンティティとして支持を得ています。
30系アルファードとヴェルファイアに関しては、これまで前期の両車と後期のヴェルファイア用エアロのラインアップはされていましたが、今回いよいよ後期アルファードの発表となりました。それではどのように仕上げられているか細部をチェックしていきましょう。
KUHL Premium 30V-SSⅡ・クールプレミアム 30V-SS
■フロントスポイラー:5万9000円(未塗装)/7万9000円(塗装済み)
■サイドステップ Ver.1:6万9000円(未塗装)/9万9000円(塗装済み)
■リアフローティングディフューザー:4万9000円(未塗装)/6万9000円(塗装済み)
■上記3点フルキット:17万7000円(未塗装)/24万7000円(塗装済み)
■レーシングボンネット:7万9000円(未塗装)/9万9000円(塗装済み)
※税別価格
※価格はRG(レギュラー)タイプ
※2トーン塗装済みは1ピースにつき1万5000円アップ
対応する車種は30系アルファード後期モデルのSグレード用となります。今回はフロントスポイラーとレーシングボンネットが後期用に新たに設計されており、そのほかのパーツは前期と共通となっています。デモカーはエアフォースのエアサスでローダウンされ、ホイールはオリジナルとなるヴェルズホイールズ KCV01の21インチをセット。もちろんリア側のキャンバーはガッツリと12度に寝かされています。
新たに設定されたフロントスポイラーはハーフタイプとなっており、純正バンパーの下側に装着します。上下2段になった形状とかなり奥行のある形状でボリュームがアップしていますね。しかし実際は純正バンパーよりも下側に2cm程度しか延長していないので、実用性にほとんど影響しないのが見事なところです。またデモカーに関しては、フロントグリルをブラックアウトしていたり、純正バンパーのメッキ部分をボディ同色にしていたりとスポーティにみせるアレンジが随所にほどこされていることで雰囲気をガラリと変えているんですね。そのあたりのテクニックはぜひともマネしたいところです。
KUHLのスタイルを決定づけているひとつがこのレーシングボンネットです。通常交換型のボンネットの多くはダクトデザインとなりますが、KUHLの場合はダクトが一切なく、ロングノーズタイプのデザインが特徴です。30系アルファード後期の場合は、前期よりもヘッドライトの位置が若干前方に張り出していることもあり、新たに設計し直されています。しかもヘッドライトにかかる部分を多くすることで、目つきを鋭くみせる効果もあります。
サイドステップは前期モデルと共通なので、デザインも同じです。サイドの下側につけるタイプではなく、ドアに装着するタイプなので片側4分割となっています。デザイン性のよさもさることながら、ドアと一緒に開閉されるので、下側につけるタイプにありがちな「乗り降りの際にサイドステップを踏まれてしまう」ということがないので実用性のよさもウレシイところです。
サイドステップがドアに装着するタイプなのに対して、リアフローティングディフューザーは純正バンパーの下部に装着するタイプとなります。しかも名前の通り”フローティング(浮遊)”するかのように純正バンパーとエアロの間に隙間をもたせているのが特徴です。その隙間は見た目のスポーティさはもちろんですが、実際に空気が通り抜けることで空力にも影響をもたらしているんですね。こちらも前期モデルと共通のパーツとなっています。