新生6型HIACE
2020年5月~一部改良の#200が登場
クルマの完成度の高さ、人気の強さを示すかのように、今年の5月にまたまた改良された200系。
通算6型となる最新版は、一体なにが変わったの!?
と気になっているファンも多いはずだが、改良点はじつはそれほど多くない。
カスタムファンの注目度がとくに高いと予想されるデザイン的な変更点は少なく、外観での明らかな違いはドアミラーとグリル程度。
ミラーは横長型から四角くなり、グリルはミリ波レーダーがグリルをまたぐ仕様だった従来型に対し、独立した(干渉しない)仕様へ変更と、言われてみれ確かにと思うほど違いは僅かだ。
比較的判りやすい違いはむしろ内装にあり、それがオプティトロンメーター。
計器類の意匠や配列が変わり視認性がアップと、変化の度合いは比較的大きいかも。
一方、予想通りというべきか安全性も進化。
荷物などで遮られるときにも後方視界を確保できるデジタルインナーミラーや、真上から車両を見下ろす映像で安全確認できるパノラミックビューモニター、さらに踏み間違いを防ぐパーキングサポートブレーキがオプション化された。
なかでも必見はミラーで、装備した場合、外観のある箇所が通常とは異なる仕様に。
そこに優越感を求めるファンも増えるかも!?
ベースとなる車両の価格は5型に比べて、バン/S-GL/ 2WDで約3万円アップ。
ワゴン/GL/ 2WDで約1万円アップ。ほぼほぼ価格は変わらず、少しだけ値上げされている印象。
ただ、新追加の各種装備はオプションが多いので、その辺はディーラーやプロショップで要チェック。
大きな違いはこの2つ ドアミラー フロントグリル
ドアミラー
ドアミラーがスクエア形状になった!
比べれば違い歴然なポイントが左右のドアミラーだ。
5 型までの横長タイプから、縦の伸びたような、後方視界をより広く見せるスクエアタイプへ刷新された。
スーパーGLなどのメッキミラーだけでなく、バンDXのGLパッケージなども(黒ミラーの色こそ継続だが)、形状は同じく変更されている。
そして、ヒーター機能は従来通り有料オプション。
電動格納機能も、従来通り標準搭載グレードがある。
マニアックな違いでは、例えばスーパーGLなどで、ドアミラー根元の三角パネルに備わるスタビライジングフィンが2 本から1 本へと減少した(テールレンズ側は変わらず)。
早速ウインカー内蔵ミラーも!!
流れる仕様で、先進的なレンズデザインが特徴的な「ヴァーティカルアロー・ドアミラーウインカーレンズ」もすでに開発に着手。
写真はCGだが、こんな感じになる予定。
フロントグリル
レーダーユニットの搭載位置が変更
5型
6型
見た目もメッキから黒樹脂へ変更
5型
6型
2017 年11月から(5 型)のトヨタセーフティーセンス付き車の目印ともいえる、フロントグリル中央にあるミリ波レーダーユニット。
最新6型からは、5 型までがグリルの上段部分に食い込むようなデザインだったことに対し、ユニットの搭載位置自体をずらすことで、グリルバーに干渉しないスッキリ系のデザインとなった。
従来型まではレーダーユニットがグリルの一部を形成していたため表面の一部がメッキだったが、6 型からは黒樹脂となり目立たなくなり、違和感も解消された。
メーターまわり
先進的なデザインを採用
+5万5000円
※バックモニター内蔵 +8万1400円(一部グレードのみ+8万8000円)
5 型では中央にあったインフォメーションディスプレイが右側に位置変更されている。
4.2インチになり見やすさもアップ。
オプティトロンメーターの採用など、高級車ばりのメーターまわりになった。
デジタルインナーミラー (オプション)
ハイマウントストップランプの位置が変わる!!
ある意味、6型最大のトピックとして注目されているのがデジタルインナーミラー。
ミニバンなどの乗用車で続々と採用が始まっているこのミラーは、後席に人を乗せたり荷物を積んだ際に塞がれてしまう可能性がある後方視界を確保するミラーで、リアに設置したカメラの映像をミラーに映し出す機能だ。
全車オプションとなっており、単純に追加するだけでなく、そのミラー内にさらにガイド線付きのバックモニターが付く上級版を選ぶことも可能。
装着すると、本来ハイマウントランプがあった位置にカメラユニットが食い込まれ、ハイマウント自体はリアガラス内に移設される。
ルームミラーがモニターで大丈夫? と不安な人も多いかもだけど、映像はビックリするほど鮮明。
もちろん夜の視認性も問題なしだ。
ルームミラー内にバックモニターが内蔵された仕様も選択可能。
3万円ほど価格がアップする。
エセックスからは6 型対応リアウイングも!
エセックスでは、デジタルインナーミラー装着車に対応したリアウイングもすでに開発中。
カメラ部分だけ穴が開いているタイプとなる。
パノラミックビューモニター (オプション)
駐車がめちゃくちゃ楽になる
+3万7400円
(DX3人乗りは+4万4000円)
愛車を上空から見下ろしたような、俯瞰映像を見ながら駐車することができる「パノラミックビューモニター」。
多くの乗用車で採用されているも便利機能も、6型から、AT車限定となるもののオプションで追加可能となった。
起動も専用のビュースイッチを押すだけと超カンタン。
前後両側面のカメラによる合成映像を駆使して、360 度で安全確認ができるのだ。
インテリジェントクリアランスソナー (オプション)
アクセル踏み間違いなどを軽減
+2万8600円
]
異物を検知した際に表示とブザーで警告し、場合によりエンジン出力を抑える、前後バンパーへ組み込むクリアランスソナー。
それでもさらに近づくと自動でブレーキがかかる安全機能「パーキングブレーキサポート」と併せ、オプションで追加できるようになった(AT 車限定)。
ちなみに自動ブレーキが機能するのは、壁や店舗といった静物のみだ。
TSSは標準装備だけど非装着も選べる
非装着車 : -7万7000円
TSS(トヨタサーフティセンス)は全車標準装備となっている。
だがオプションで逆に非装着車も選ぶことが可能。
その場合、車両価格から7 万7000 円が引かれる。
この差額で、なにかカスタムパーツを買ったりするのもあり!
掲載価格はずべて税込です
スタイルRV Vol.148 トヨタ ハイエース No.31
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