10月に大阪府大東市に新店舗「クールレーシング大阪」をオープンしたばかりのKUHLですが、新店舗オープンのスピードもさることながらエアロ開発のスピードもハンパじゃありません。
エアロパーツの開発というのは、新型車が発売されると通常買うのと一緒で、まずは開発用の車両が納車されるのを待ちます。納車される前にまでにある程度のデザインを決めておいて、いざ納車されたら造形作業に入ります。
クレイや発泡ウレタンなどを使って造形するのが最初の作業ということですね。ここでデザインが決定します。そして造形ができたらマスターモデル(原型)を作って、それをもとに生産型を作ります。
そして生産型から製品を作ったらデモカーに装着してお披露目となるわけです。車種によって異なりますが、KUHLでは通常だと開発スタートからデモカーの完成までは約3ヶ月程度といったところでしょうか。
KUHLでは一車種づつの開発ではなく、同時進行に複数台開発するので、開発スピードが早いんですね。では、いま開発している車種をチェックしてみましょう。
トヨタ・ハリアー
新型ハリアーのエアロパーツはすでにラインアップしていますが、早くも第二弾となるエアロを開発しています。いま発売されているエアロは純正バンパーの下部に装着するフラップタイプのエアロですが、今回は純正バンパーの下に覆いかぶさるハーフタイプのエアロとなります。このタイプの場合だと、純正バンパーの樹脂部分を隠せるだけではなく、見た目にも迫力がでるようですね。それでいて、下面の高さは純正同等にしているようです。
また、オーバーフェンダーも開発中です。新型ハリアーのフェンダーは通常のクルマと違ってフェンダーのエッジ部分が内側に織り込んだような独特な形状をしています。そのせいでホイールのセッティングが困難になっているのですが、これがあるとバシっとキマるようです。さらに10mmのアーチ下げにもなっているので、視覚的にローダウン量が増えてみえる効果もあります。
トヨタ・アルファード&ヴェルファイア
とにかく30系アルファードとヴェルファイアのエアロパーツをたくさんラインアップしているKUHLですが、またまた新しいエアロを作るようです。今回作るのはKUHLのなかでもシンプルエアロシリーズとなる「KRUISE by KUHL RACING」からのリリースで、厚さ約10mmを実現するとのこと。これまでのフラップタイプのエアロなど、シンプルなタイプはありましたが、こちらはブランド史上もっともシンプルなエアロとなることでしょう。写真はヴェルファイアですが、アルファードも開発するとのことです。


サイドフィンなどもなく、極限までシンプルにデザインされたエアロパーツです。基本的にはフロント・サイド・リアの3つのパートの開発となります。リアは純正マフラーを使用するタイプですが、3分割構成となるようです。
スバル・レヴォーグ
まだ開発用の車両が納車されていないので、開発をスタートしていませんが、新型レヴォーグのエアロを予定しています。こちらの画像はまだCGですが、すでにデザインはほぼ決定しているようです。アンダー部に装着するエアロパーツで、リアが分割式になっていて、センターのディフューザーがフローティング形状になっているのが特徴です。
トヨタ・ヤリスクロス
こちらはまだCGでローダウンさせただけなので、エアロのデザインすら完成していませんが、ヤリスクロスも開発予定となっています。じつはヤリスクロスの開発車両はKUHLに入っているので、近日造形作業に入ることは間違いないでしょう。まずはデザインイメージの完成を楽しみに待ちましょう。
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