ライバルたちに差を付けるジムニーチューンの新機軸
Battle Bee Racing
話題のECUチューニングまずは74シエラ用から
クルマの頭脳とも言えるECUのプログラミングを最適化することで、クルマの潜在能力を最大限に引き出してくれるのがECUチューニング。
吸排気系だけでは物足りない人は、こういった電子パーツの手を借りるのが最も近道な手法と言える。
JB64ジムニーのECUは未だに解析が難しいと言われているが、JB74シエラのECUチューニングにいち早く成功したのがタイヤラウンジ野口商会。
オリジナルチューニングパーツブランドのバトルビーレーシングを展開するショップ。
スイフトスポーツやアルトワークスなどのスズキ車にも力を入れており、ユーザーからの要望でジムニーのパーツ開発に着手した。
「シエラのエンジンは良くできており、個人的に不満を感じることはないです。ただECUチューンでもうちょっとパワーを上げてやることで、走りの性能がさらに良くなります」と代表の野口さん。
これまで数多くの車種でECUチューンに挑戦してきた実績を生かし、「イジれるところがあればイジッていく」というスタンスで、燃料噴射マップなど各部を可能な限り最適化。
シエラの走りにさらに磨きをかけることに成功。
今後は時間をかけ、JB64用のECUを開発していくというからユーザーは乞うご期待。
もうひとつのオススメは、ビークルスタビリティコントロールキャンセラー。
ジムニーをはじめとした今のクルマは走りをサポートする機能が充実しており、横滑りを防ぐスタビリティコントロールやタイヤの空転を抑制するトラクションコントロールなどを装備。
このアイテムは、それらの機能をボタンひとつで解除できる。
「トラクションコントロールが効いてしまうと、スロットルが開かなくなるんです。例えば砂利道や雪道などでスリップを感知するとアクセルが吹けない状態になり、悪路などをスムーズに走ることができない。そこで一時的にその機能を解除すれば、ジムニーの走りがさらに楽しくなります」。
ボタンひとつで手軽にオン・オフできるのが魅力的。
取り付けにしてはメーター裏の配線にアクセスする必要があるため難易度が高く、プロショップに依頼した方が安全とのこと。
Lap Bee ECU [ラップビーECU]
全域で10~15%のパワーアップ
ラップビーECUはメインコンピューターの書き換えプログラム。
燃料噴射や点火時期、可変バルブタイミングなどのMAPを最適化し、スピードリミッターやブーストリミッターの引き上げなども実施。
低回転から中・高回転域までの全域で約10~15%のパワーアップを実現できる。
テストを何度も繰り返し、安全性も徹底考慮されているのも特徴。
●価格:9万円
●適合:JB74W
●仕様
燃料噴射マップ 最適化
点火時期マップ 最適化
可変バルタイマップ 最適化
スロットルマップ 最適化
スピードリミッター引き上げ
回転リミッター引き上げ
クルーズコントロール変更
Vehice Stability Control Canceller [ビークルスタビリティコントロールキャンセラー]
純正制御の解除で運転をより楽しく
ビークルスタビリティコントロールキャンセラー=VSCCは、トラクションコントロールや横滑り防止装置といった純正制御機能を手元のボタンひとつで全解除できるのが特徴。
状態記憶機能も備わっていて、解除した状態でエンジンを切っても、次のエンジン始動時には再び解除状態でスタートできるのが便利。
クルマ本来の動きを楽しむ装置だ。
●価格:3万9900円
●適合:JB64W・JB74W
●仕様
トラクションコントロール&横滑り防止装置の解除
ABS機能を生かしたまま簡単にオフにできる
取り付けは配線加工(電源への接続)が必要
ST SUSPENSIONS [エスティーサスペンション]
純正とは比べ物にならないほど乗りやすい
タイヤラウンジ野口商会でも取り扱っており、購入・取り付けが可能なSTサスペンション。
ダウン方向への車高調整機能が付き、減衰力は16段調整式。
「乗り心地は良好で、特に街乗りでは純正よりも格段に良い。肉厚のブロックタイヤでも楽しく走れます。セッティングの幅が広い車高調なので、専門店で調整した方がより最適な乗り味になると思います」。
●価格:17万6000円
●適合:JB64W・JB74W
問タイヤラウンジ野口商会 埼玉県秩父郡皆野町皆野2752-2
0494-62-0609 http://arena-koyu.com
Vol.244 スズキ ・ ジムニー&ジムニーシエラ No.7(2020/6/30)より
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