いろんな洗車用シャンプーは目的で選べ
自分の愛車の汚れには成分表示が重要なカギ
洗車のすべて! 【第6弾】/シャンプー選び
綺麗にするためにはまず、「洗う」目的別に選ぶ
洗車のためにカーシャンプーを手に入れようと思うと、実に色々な種類がある。これらの商品群をどう選んでいけば良いのか。わからなかったり迷っていたりする人も多いはず。実はその落としていきたい目的で選べば、シャンプー選びへの近道となる第一歩となるのだ!
中性タイプ
きめ細やかな泡立ちが特徴、汚れを泡で包み込む
シャンプー洗車の際、最も多く選ばれるのが中性タイプのシャンプー。
製品の多くが泡立ちが豊かで、含有する成分により汚れを包み込むのが特徴。
この効果を生み出すのが界面活性剤という成分。多くの製品に含まれる界面活性剤は、陰イオン界面活性剤というものが含まれ、これにより泡立ちや泡の持続性といった製品の特徴を生み出す。
選び方としてはシャンプーの希釈量や香りなどで選ぶのがお気に入りの1本を見つける近道となる。
汚れ落としタイプ
中性タイプでは落ちない汚れに、成分により得意とする働きが異なる
ボディに頑固に付着した汚れに対して効果テキメンなのが、汚れ落としタイプのシャンプー。
油汚れや水アカといった頑固にこびりついた汚れを、シャンプーに含む溶剤成分やpH( 酸性・アルカリ性)の反応により溶かしたり・浮かせたりして汚れを落としていく。
汚れ落としにも種類があり、水アカに強いもの、油汚れに強いもの。このそれぞれは、その汚れに対して効果を発揮する成分の量やpHの有無により落とせる汚れが異なる。
コーティングタイプ
洗うだけで簡易コーティング、ツヤor撥水性で選ぶべし
コーティングシャンプーとは、中性タイプのシャンプーにツヤ、もしくは撥水性といったコーティング成分を含んだシャンプーのことである。
主に含まれる成分はシリコーンやケイ素といった成分。これらの成分によりコーティング効果を生み出す。
多くのコーティングシャンプーにはこのシリコーンなどが含まれているが、この成分の緻密な配合バランスにより、それぞれツヤ重視・撥水性重視といった製品の特徴に現れている。
成分表示でシャンプーを選んでみよう
ボトルのラベルをチェックすべし!
より洗車を極めて、愛車をキレイにしてみたいならば、シャンプーに含まれる成分について注目したい。例として右に挙げた写真を参考にして欲しい。主に溶剤成分であればチオグリコール酸( ◯◯酸という表記の場合あり)、界面活性剤であれば陰イオン界面活性剤、コーティング成分であればシリコーンといった成分が含まれている。これらの成分は、シャンプーのパッケージに表記されているので、自分が使っているシャンプーをチェックしてみよう。
界面活性剤→泡立ちをよくする
溶剤成分→汚れを溶かす
pH(酸性・アルカリ性)→汚れを溶かす・浮かす
研磨剤成分→汚れを削り取る
シリコーン・ケイ素→コーティング効果
実際にラベルに表示されている成分をチェック!
食器洗い洗剤で代用しても大丈夫?
塗装面を傷めることも
インターネットなどで、食器用洗剤を使って洗車をしているという情報がある。
中性タイプのカーシャンプーと使い勝手が似通っている部分があるのだが、実は注意が必要なことがある。
食器用洗剤に含まれている汚れ落とし成分がボディの塗装面に対してダメージを与える場合がある。
食器とクルマ。着く汚れの種類が違うのだから、クルマを大切にするオーナーにはお勧めできない。これは覚えておいて欲しいポイントだ。
スタイルワゴン2020年7月号より
[スタイルワゴン・ドレスアップナビ]