西武の育成2年目、金子功児内野手(21)は“夢の中”にいる。自主トレのこの時期、源田壮亮内野手(31)への弟子入りをお願いしたら、自然と中村剛也内野手(41)や炭谷銀仁朗捕手(37)と一緒にいる時間も長くなった。「球界を代表する人たちの中に混じっていて、聞いたり見たり」と緊張と興奮が入り交じった表情を見せる。
マシン相手にバットを振る。背後には彼らがどしっと座っている。「見られているのかなって…」と振り返ることもできない。真剣に取り組む姿に、とんでもない実績を誇る先輩たちもピンポイントで助言する。「この前、ノックで中村さんにも言われたんです。守備での源田さんと自分の違いを」。それをすぐに源田に尋ね、身ぶり手ぶりで教えてもらう。午前での学び全てを糧にし、午後は居残り自主トレに励む。
二遊間を主に守り、脚力もあり、昨季は3軍戦では捕手としても出場。「野球の幅が広がって楽しいです」。とはいえ目前の目標は支配下登録&空席の二塁奪取だ。「支配下契約を取って、しっかり結果も残せる選手に今年中になりたいです」。屈指のイケメン若獅子でもある。【金子真仁】