オリックス平野佳寿投手(40)が復活へ新球に挑戦していることを明かした。22日、大阪・舞洲の球団施設で自主トレを公開。今季はパ・リーグ投手で最年長となる。昨年は故障にも泣いて、1軍登板のなかった08年を除き自己最少12試合の登板に終わり、危機感を募らせた。
「今まで通りでは全然ダメ。変化球の数を増やしたり、タイミングをずらすことはまだできる。緩いボール、動くボールとか挑戦できたら」。昨年11月からチェンジアップやツーシームに取り組んでいる。直球とフォーク主体の従来の配球に隠し味を加える。
新人時代のキャンプで対戦したこともあるイチロー氏(当時マリナーズ)が米国でも殿堂入り。平野はこの日の朝、録画していたテレビ番組「情熱大陸」を見て、感銘を受けた。「引退してからの方がハード。日々の努力がすごい。僕もより頑張りたい」。1年ずつ積み重ねた先に、イチロー氏と並ぶ「45歳で現役」が見えてくるかもしれない。
NPB250セーブが目前。向上心は尽きない。「聞きたいことは聞いてもらったら。僕もルーキーに聞くかも」。年齢問わず、同僚と高め合うつもり。05年ドラフト同期の岸田監督の胴上げを目標に、身を粉にして働く。【大池和幸】