連載【カスタムの何でも質問受付処“岩田部屋”】
カスタム誌を中心としたフリーランスの編集者兼ライターであり、自らの愛車もかなりのお金をつぎ込みカスタムを実践。ドレコンにも参加しちゃうほどカスタムライフを楽しでいる岩田直人氏、通称“岩田部屋”。2つのプロ目線を持った岩田氏にカスタムすることの魅力、楽しみをユーザーかつ編集者の目線で教えてもらう新連載【カスタムの何でも質問受付処“岩田部屋”】をスタートします! 今回は第11回目!
内装の張り替えってどんなこと?
ドレスアップコンテストに参加しているオーナーの多くが挑戦している、内装の張り替え。
そもそも張り替えとは、シートやドア内張り、天井など内装の生地を一度はがし、別の生地で張り替え直すこと。
外装がひと通り仕上がったら、次のステップとしてやってみたいですね。
生地の種類は非常に豊富です。最も定番なのがいわゆるレザーで、色や肌触り、表面の質感など様々なバリエーションから選ぶことができます。
次に人気なのは、表面を毛羽立たせて肌触りを柔らかくさせたスエード。本物のスエード生地は高価なので、クルマに使う場合はスエードの質感を人工的に再現した「スエード調」生地を使うのが一般的。ブランドとしては、エクセーヌとアルカンターラが有名です。
仕上がりを重視するなら、カラーコーディネートや縫製の技術など豊富なノウハウを持っている張り替え専門ショップに依頼するのがオススメ。
もちろんそれなりに費用がかかるので、もしお手軽に済ませたいならシートだけは被せるだけのシートカバーにして、それ以外の部分を張り替えるという手もあります。
中には市販の生地を購入して、自分で張り替えるという人もいます。ただ注意したいのは、使う生地。火を近付けても燃えにくい「難燃性」の生地であることが重要で、そうでない生地で張り替えるとクルマの年式によっては車検に通らない可能性があります。
だから生地を買う時は良く確かめましょう。ショップによっては難燃性であることを示す証明書を発行してくれますよ。
シートとドア内張りを張り替えるだけでも、車内の雰囲気がガラッと変わる。他にも天井やピラー、バイザーにダッシュボードなど張り替えできる箇所は多い。
張り替え用の生地はメーター単位で購入できるので、使いたい分だけゲットできる。面積が広い部品ほどシワなく張るのが大変なので、焦らず慎重に作業しよう。
WRITER Profile
岩田部屋 IWATA-BEYA
ドレスアップ系雑誌をメインに活躍する、フリーランスのエディター&ライター。そのかたわら自身もセダンをドレスアップしており、イベントにも参加している無類の改造車好き。座右の銘は、「車高と腰は常に低くあれ」。