乗り比べインプレッション#11_IDEAL
ニーズに合わせて進化を続ける
ユーザーに寄り添う車高調
IDEAL/TRUEVA
イデアル・トゥルーヴァ
車高調、エアサス、そしてブレーキキャリパーキットと足まわりの総合サプライヤーとして成長を続けるイデアル。【トゥルーヴァ】は、車高調の真価を低価格で味わうことができるロングセラーだ。
トゥルーヴァが登場した2010年当時、“全長調整式”、“減衰力調整”、“ピロアッパー”を備えた車高調といえば20万円越えの高価格帯モデルがほとんど。そんな中、その3要素を備え、Kカー用で10万円を切る車高調としてデビューしたのがトゥルーヴァだった。
基本的な開発姿勢は当時から変わらず、ユーザーが求めるものを作るということ。
例えば、トゥルーヴァの場合、より低くローダウンするためにスプリングロックシートを1枚にしたり(当初は一般的な2枚仕様)、アッパーマウントでのキャンバー調整を無段階にする(最初は段階式)など、常に改良を続けている。
これらは、イデアルがいかにユーザーと向き合ってきたかの証左のひとつだ。
そのトゥルーヴァの乗り味を決めるのが、全長調整式&減衰力36段階調整という基本仕様。試乗させてもらったヴェゼルは、SUVということで純正でストローク量が多く設計されているので乗り心地がいいのは当然。しかし、トゥルーヴァで60㎜近くローダウンした状態で走行しても、車高調ならではのカチッとしたフィーリングではあるものの、不快な突き上げなどは感じない。
ロープロタイヤ故のゴツゴツ感はあるけれど、車高を落としても乗り心地が変化しにくい全長調整式のメリットが最大に活きている。
柔らかめ・固めを減衰力調整できるので、好みのところを探せば、よりフィーリングがよくなるはずだ。また、路面のうねりに対しても、しっかりとサスペンションが追従し、タイヤが路面を捉えているのが分かり、安心して乗れた。
イデアルでは、ベンチマークとなるトゥルーヴァを筆頭に、よりダウン量を稼げるトゥルーヴァ極と、ベーシックモデルのエニーワンの3タイプの車高調をラインアップ。幅広いユーザーニーズに応えるイデアルの答えが、そこに表れている。
IDEAL/TRUEVA
国産車から輸入車まで幅広いラインアップのトゥルーヴァ。全長調整式&減衰力36段調整などの高い機能性は変わらず、ニーズに合わせて常に進化を続けている。
【SPECIFICATION】
■対応:ミニバン&SUV多数
■価格:12万9000円〜
好みの乗り味に変更できる36段階の減衰力調整機能を搭載。また、キャンバー調整可能なアッパーマウントを備える(ヴェゼル用は調整不可)。
より車高を落としたいユーザーの声に応えて、スプリングロアシートを1枚に。ネジで締め込む方式を採用しているので、しっかりと固定できる。
車高を調整するためのレンチも専用のものを同梱。シートのミゾにしっかりと引っかかるような形状を採用しているので、作業しやすいのも特徴。
ロアブラケットにはブレーキホースやABSの配線を固定するためのステーを設ける。下げたときに干渉しないよう車種ごとに最適な位置に設定される。
推しポイント
車高短派に向けて、より下がるモデルも設定
トゥルーヴァには、よりハードなローダウンを求めるユーザーに向けて「トゥルーヴァ極」を設定。車高調整の方法や減衰力調整など基本機能はそのままに、短いスプリングを採用。さらにショックもショートストローク仕様となる。
DEMO CAR_ヴェゼル
今回用意してもらったデモカーは人気のコンパクトSUV、ヴェゼル。リアはトーションビームのクリアランスのぎりぎりまでローダウン。フロントは、それに合わせた車高に加え、キャンバーボルトでややネガキャンに調整。
【DEMO CAR DATA】
フロント | リア | |
---|---|---|
車高 | -60mm | -60mm |
バネレート | 6.0kgf/㎜ | 4.5kgf/㎜ |
減衰力 | -/36段 | -/36段 |
ホイール/ワーク・ジーストST1(19×8.5J+41)
タイヤ/ATRスポーツ(215/35R19)
イデアル 小若祐輝さん
「車高を落としても乗り心地を損ないにくい全長調整式ショックや、36段階減衰力調整機能など、高い機能を採用しつつ、お買い求め安い価格に設定しています。初めての車高調にぜひ!」。
問:イデアル 086-250-9000
https://ideal-japan.net
[スタイルワゴン・ドレスアップナビ]