今回で105回目をむかえたワンダーランド・マーケット。馴染みのない方も多いかと思うが「日本最大のアンティーク・トーイショー」とでも言うべきか。毎回その会場は熱気に包まれ、海外からの来場客も多数見られるほどの大盛況ぶりだ。今回は、その105回目のワンダーランド・マーケットへの潜入(?)リポートを書いてみることにした。
ワンダーランド・マーケットとは?
実に歴史の旧いこのイベントは、横浜に「サンセット」というアンティーク・トーイの専門店を構える宇野規久男氏が主催するマーケットで、1981年8月8日~9日に参加店舗20店舗で根岸駅前(当時は国鉄)の薬業会館にて最初に開催され、未だに続く日本最大のアンティーク・トーイショーである。基本的には年に3回行われ、場所を移しながら現在は横浜市中区山下町の「横浜産貿ホール」での開催に落ち着いている。
主催者の宇野氏はTV「何でも鑑定団」ではミニカーの鑑定を行うなど多方面でも活躍されており、また著者との付き合いも長く、いつも親身にしていただいる。誰かに紹介していただく際は「俺の後輩だから宜しくな!」とまで言っていただける仲である。
現在のワンダーランド・マーケットは出店も80店、95ブースまで増えた。さらに乗り物だけに限らず、ヒーロー物から懐かしの玩具やハンドメイドの商品が所狭しと並んでおり、細かくチェックするには1日では足りないくらいの規模となっている。出店はショップに限らず個人のコレクターやモデラーなども出店しているので、バリエーションの豊かさも魅力の一つだ。
またアンティーク・トーイのオークションも行われるようになり、今回で23回目となる。こちらも大盛況の老舗イベントとなっている。
会場をめぐってみる
この日は午前中に著者が主催するイベントがあったため、お昼過ぎに会場へ到着した。入場券を見せて館内に一歩足を踏み入れると、その雰囲気と熱気にまず圧倒される。