先日、実家に帰省した際、以前集めたカタログ・コレクションと久しぶりに再会しました。それらの多くは、現在「ネオ・クラシック」と呼ばれる1990年代頃の輸入車で、主に筆者が20代の頃に集めたものです。
そんなカタログを懐かしく眺めているうちにふと気づいたのが、当時購入を検討すべく貰ってきたものが少なからずあったこと。当時欲しいと思いながら、なぜ購入に至らなかったのか?そして今も淡い恋心を抱き続けている理由について、改めて考えてみました。
カタログを眺め、妄想を繰り返したクルマたち
子供の頃からカタログ集めをしていた筆者にとって、クルマのカタログは常に身近にある存在でした。観たいときにいつでも観られて、所有したときの自分の姿を妄想するためには欠かせない必須アイテムです。そのため、フェラーリやランボルギーニ、ポルシェといったスポーツカーのカタログよりも、よりリアルに妄想しやすい欧州メーカーのセダンやステーションワゴンなどのカタログをよく眺めていたものでした。
そんなカタログの中から、個人的な思い入れの強かったクルマたちをご紹介します。
シトロエン XM
まずは、今でも密かに気になっている存在のシトロエン XM。ベルトーネによる強烈なウェッジシェイプのスタイリングは、1989年の誕生から30年を経た現在においても圧倒的な存在感を放っています。
新車で販売されていた当時はXM ブレークのスタイリングに憧れていたため、当時のディーラーだった西武自動車販売の横浜営業所にカタログを貰いに行きました。シトロエン XMはマツダ系列のユーノス店でも販売していましたが、XM ブレークは西武自動車販売のみの取り扱いだったため、ハイドロ・シトロエンで溢れかえっていた同店に出向いたのです。