独自動車大手のダイムラーは14日から、オンラインで購入した商品を駐車中の車に配達する新サービス「chark」のベータテスト(発売直前のサービスを実際に使用してもらい、機能や性能などを試験・評価する)を開始した。シュツットガルト大都市圏でベータテストに参加するメルセデスベンツのドライバー500人を募集している。
この新サービスは、ダイムラーが新しい事業モデルなどのイノベーションを推進するために設置した組織「Lab1886」から生まれたプロジェクト。
ダイムラーの乗用車部門メルセデスベンツ・カーズのサジャド・カーン取締役(CASE、デジタルビークル&モビリティ担当)は「chark」について、「新サービスにより、ユーザー体験(ユーザーエクスペリエンス)を拡大し、駐車に全く新しい意味が付与される」と説明する。サービス名「chark」は、「Changethewhyyoupark」に由来する。
ベータテストへの参加を希望するドライバーはウェブサイト(www.chark.app)で申し込むことができる。アプリは、アップルストア(iOS)で無料提供している。また、配送料は差し当たり、無料としている。
現在は、オンラインショッピングの商品の発送のみだが、将来は、クリーニングに出した衣類の配達などにも利用できるようにする方針。また、同サービスは原則として、他のブランドの車両にも提供できるという。
[提供元/FBC Business Consulting GmbH]