ボクはときどき考えることがある。
「国産車ディーラーと輸入車ディーラーの対応では大きな差がある」と。
一般的に、国産車よりも輸入車のほうが高額で、趣味性が高いと考えられている。
そして輸入車ディーラーの方が、訪問のハードルが高いとも考えられているようだ。
国産車の購入は短期決戦、輸入車では長期戦
さらに、国産車と輸入車とではその「買われ方」や「選ばれ方」も異なるとボクは考えている。
たとえば、国産車は「実用品」として選ばれることが多いが、輸入車は「嗜好品」として選ばれることが多いのではないだろうか。
だからというわけではないだろうが、国産車は「必要だから」購入にいたるケースが多く、国産車ディーラーを訪問した人は、そのディーラーであろうがなかろうが、ほかのメーカーのクルマだろうがそのメーカーのクルマだろうが、いずれかの(より良い条件を提示してくれたディーラーの)クルマを買うことになるのだと思われる。
それはディーラー側もよくわかっていて、顧客がクルマを購入するかどうかは「短期決戦になる」と考えているようだ。
反面、輸入車を購入する人は、「必要だから」買うケースはさほど多くないかもしれない。
「なにかいいクルマがあれば買ってもいいか」というくらいのスタンスかもしれないし、逆にそのクルマを見てみようと輸入車ディーラーを訪れたとしても、そのクルマが気に入らなければ買わないかもしれないし、別のクルマや別のグレードが発売されるまで待つのかもしれない。
つまり輸入車の購買活動は「長期戦」というわけだ。
国産車ディーラーはあまりに”冷たい”んじゃないかと思うことも
そしてボクが感じるのは、そういった購買行動の差が、ディーラーの営業方法や顧客管理にも現れているということだ。
たとえば、国産車ディーラーでは、上で述べたように短期戦が基本のようだ。
だから、やってきた顧客を逃すまいとする傾向が強い。
そのためか予算や納車時期、購入条件などをダイレクトに聞いてくるように思う。
そして、その機会に購入しなければ、それ以降一切の連絡がないことが多い。
一方で輸入車は比較的高価でもあり、また必要に迫られて購入するたぐいのクルマではないから、販売する方も「すぐに買ってもらえる」とは考えていないようだ。