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「皆既月食」とは? いつ・どこで見られる? 2025年のチャンスは2回


2025年には、世界で2回の皆既月食が予定されています。1回目は3月14日で、日本では部分月食が見られる可能性がありますが、観察は困難です。2回目の9月8日には、日本で皆既月食を観察でき、2022年以来のチャンスです。月食は、一見真っ黒に見えそうですが、月は赤銅色に輝くのが特徴です。観察のポイントとしては、月の位置をあらかじめ確認し、空が暗い場所で観察することが推奨されます。次の皆既月食は2026年3月3日に予定されています。皆既月食以外でも、満月の俗称を楽しめます。

月が地球の影に完全に入ってしまう「皆既月食」。2025年、赤銅色に見える月に出会えるチャンスは、世界的に2回あります。日本ではいつ、どのように見えるのか、観察のポイントなどを確認してみては、いかがでしょうか。


太陽・地球・月のコラボ 月食のしくみ

「月食」とは、太陽・地球・月が一直線に並び、満月が地球の影に入ることで、暗くなったり、欠けたように見えたりする現象のことです。

ただ「月食」と一言で言っても、実は、種類があります。上の画像にあるとおり、まず地球の影には2種類あって、太陽の光がほとんどさえぎられた濃い影は「本影」、本影の周りの薄い影が「半影」です。


半影食・部分食・皆既食の違い

「半影」に、月の一部または全部が入った場合を「半影食」、一方、「本影」に、月の一部または全部が入った場合は「本影食」と呼びます。本影は暗い影なので、月がしっかり欠けていく様子が良くわかります。

「本影食」にも2種類あり、月の一部だけが地球の本影に入り込む現象は「部分食」、月の全てが地球の本影にすっぽり入り込んで、月全体が暗くなる現象は「皆既食」です。

皆既月食の最中、月は真っ黒に見えるのではなく、赤銅色に見えます。というのも、大気によって、波長の短い青い光が散乱され、波長の長い赤い光が残ることで、かすかな赤い光が、月の表面を照らすからです。なお、大気中にチリが少ないほど、大気を通り抜ける光の量が多くなり、明るいオレンジ色に見えます。


皆既月食 2025年のチャンスは2回

2025年は、世界的にみますと、皆既月食のチャンスが2回。

1回目は3月14日で、日本時間の14時~18時頃に、皆既月食が起こります。

ただ、今回、皆既月食が見られるのはハワイ・南北アメリカなどで、日本では皆既月食は見られません。北海道・東北地方(一部を除く)・関東地方東部・小笠原諸島で、部分月食(欠けた月が昇ってくる月出帯食)を見られる可能性があります。しかし、欠けた月が昇ってくる位置が非常に低く、さらに月の出から部分食の終了まで10分程度と時間が短いので、観察するのはかなり難しくなりそうです。

2回目は9月8日で、こちらは日本でも皆既月食が楽しめます。

日本全体で皆既月食が見られるのは、2022年11月8日以来、およそ3年ぶりです。7日夕方に昇った満月は、8日1時27分に欠け始めます。満月がすっぽりと地球の影に入る皆既食は2時30分~3時53分、その後4時57分に部分食が終わります。

未明~明け方にかけての満月の姿が移り変わる時間帯は、晴れていれば気温がグングン下がる時間帯です。皆既月食を見る際は、体を冷やさないよう、ご注意ください。

なお、2025年9月8日の次の皆既月食は、2026年3月3日、こちらも日本で見えます。ただ、皆既月食は毎年楽しめるわけではなく、その次は2029年1月1日です。


皆既月食 観察のポイントは?

月は、日本全国どこでも見られるので、月食は肉眼でもしっかり観察できます。
この赤い月は、スマートフォンやデジタルカメラ、ビデオカメラで撮影することもできるでしょう。満月が地球の影によって、どんどん姿を変えていく様子を、ぜひ、楽しみたいものです。

そのためには、月の位置をあらかじめ確認しておくのがポイントです。皆既食になってしまうと、月を見つけるのが難しいことがあります。月が欠ける前に、早めに月の位置を確認しておくのが、おすすめです。

また、空の暗い場所で観察すると、皆既月食が始まるのにつれて、月明かりが暗くなり、まわりの星が一段とはっきり見えてきます。いつもとは違った星空を楽しむのも、思い出に残りそうです。

そして、何よりも月食を楽しむには、スッキリ晴れていることが重要です。事前に天気予報を確認してください。


皆既月食以外にも 満月を楽しもう

皆既月食は、満月が変化していく神秘的な天体ショーですが、満月の楽しみ方はそれだけではありません。満月は、英語圏では、月ごとに様々な呼び名があります。

3月の満月は、土から虫が顔を出す頃なので「ワームムーン」、4月の満月は、春の鮮やかなピンク色の花が咲く頃なので「ピンクムーン」と呼ばれます。月頃の呼び名を思い浮かべながら、満月を眺めるのも趣がありそうです。

【参考サイト】The Old Farmer's Almanac
AstroArts

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