ようやく長い冬が終わりを告げ、各地に春が訪れています。いよいよお花見シーズンもはじまり、桜の季節満開も待ち遠しい頃です。今回は桜が満開を迎えるために必要な条件などについてお伝えします。
桜の開花日や満開日の定義とは?
長い冬を終えて、いよいよ、本格的な春を迎え、お花見シーズンが始まりますね。
気象庁は、毎年、全国各地の桜の開花・満開を発表しています。この発表の基準となる桜を「標本木(ひょうほんぼく)」と言い、九州から東北ではソメイヨシノが選ばれています。ちなみに、東京の標本木は千代田区の靖国神社の境内にあります。
桜の開花日や満開日の発表にはそれぞれ定義があります。開花日の定義は「標本木で5~6輪以上の花が開いた状態となった最初の日」と定められています。そして満開日は、「標本木で約80%以上が咲いた状態となった最初の日」と定義されています。
桜が満開を迎えるための条件とは?
桜の開花から満開を迎えるまでには、桜の種類や気象条件によって異なりますが、一般的には1週間から10日程度と言われています。ただし、これはあくまで目安で、気温が高い日が続けば早まりますし、寒い日が続けば遅くなることもあります。また、桜の種類や地域によっても開花から満開までの期間は異なります。
では、桜が満開を迎えるためには、どのような条件が必要なのでしょうか。
まず1つ目の条件は、「十分な日照時間」です。開花後、満開を迎えるためには、日照時間が非常に重要です。十分な日光を浴びることで、桜の花は一気に開花へと進みます。日照不足になると、開花が遅れたり、花付きが悪くなったりすることがあります。
二つ目は、「穏やかな天候」です。開花した後の雨や強風は、満開を妨げる要因となります。雨は花びらを傷つけてしまい、満開までの期間を遅らせる可能性があります。また、強い風が吹くと、花びらが早めに散ってしまうため、穏やかな天候が続くことが望ましいです。
三つ目の要件は、「適切な水分量」です。乾燥しすぎると、花付きが悪くなることがあります。適度に雨が降ることで、開花を促してくれます。これらの条件がバランス良く揃うことで、美しい満開の桜を見ることができるのです。
「〇分咲き」とは?
気象庁における桜の満開の定義は、標本木で80%以上のつぼみが開いた状態を指しますが、それまでの過程で「〇分咲き」という表現があります。満開の状態を8割(8分咲き)として、どの程度花が開いているかを表す表現です。
・1分咲き・・・ほとんどつぼみで、数輪だけ花が開いている状態。
・3分咲き・・・木全体にちらほらと花が見え始めますが、まだつぼみが多い状態。
・5分咲き・・・半分くらいの花が咲いている状態。この頃になると見頃が近づいてきたと感じられます。
そして8分咲き、つまり満開は、つぼみの8割以上が開花した状態で、ほとんどの花が開き、木全体が花で覆われた状態で、最も美しい時期となります。
お花見を楽しもう
お花見の計画を立てる際には、開花予想と合わせて、「〇分咲き」の情報も参考にすると、より良い時期に桜を楽しめることでしょう。
tenki.jpでは「桜の開花・満開情報」を発表しています。ぜひ参考にしてお花見を楽しんでくださいね。