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【動画あり】春登山の服装と天気の注意ポイント 春登山で注意すべき点を山好き気象予報士が徹底解説


もうすぐゴールデンウィークも始まり、いよいよ本格的な登山シーズンインです!残雪期は過ぎているとはいえ、春の山は注意すべき点がいくつかあり、服装も夏山シーズンよりは少し注意が必要です。
今回は、春登山の服装のポイントと春登山での天気の注意ポイントを解説します!


春登山の服装

いよいよ本格的な登山シーズンイン!春の山は注意すべき点がいくつかあり、服装も夏山シーズンよりは少し注意が必要です。

登山の服装選びでは「動きやすいこと」「乾きやすいこと」「脱ぎ着しやすいこと」の3つが大切です。

春は、ふもとでは暖かく感じられても山頂では気温が低いです。特に、標高の高い山では、まだ雪が残っている所もあります。
天気が変われば一気に冬に逆戻りするような状況にもなりますので、気分は春でも万全の対策は必要です。

アウターレイヤーとしては、保温や雨対策もできる、防水ジャケットを選ぶようにしましょう。
思った以上に気温が低い場合もありますので、コンパクトに折りたためるダウンジャケットも準備しておくと安心です。

春の登山道は、雪溶けや朝の霜の影響でぬかるんでいることが多いため、ボトムスには濡れや汚れを考えて撥水性と耐久性に優れたロングパンツを選ぶようにしましょう。
登山道に雪が残っている場合は、ゲイターを使っても良いです。
山では春から紫外線も強いので、帽子やサングラスで紫外線対策も忘れずに行いましょう。


登山での天気の注意ポイント

春は暖かくなって登山がしやすい時期になりますが、天気の面では注意するべきポイントが多くあります。
ふもとはポカポカ陽気でも、標高が高くなると冬のような寒さになっているこ稀ではありません。天気が悪化すると、気温低下のほか、雪になることもあります。
この時期は低気圧や前線が通過しやすいので、天気予報はしっかり確認しておきましょう。

登山時の天気の注意ポイントは以下の3つです。

①低体温症
気温の低さだけではなく、雨や汗などによる体の濡れ、風にあたることでも引き起こされてしまいます。気温が高くても、体が濡れれば、低体温症に陥る可能性は充分にあります。体温が下がることによってさまざまな障害が起こり、意識障害や場合によっては死に至ることもあるため、十分に注意してください。

②濃霧による道迷い
山岳遭難の一番の要因は「道迷い」と言われています。
春は霧が発生しやすい時期ですが、霧が発生すると、場合によっては数メートル先さえ見えなくなってしまうこともあります。GPSを使っていても要注意です。

③落雷
山の天気は変わりやすく、雲が湧いてきたと思ったら、突然ゴロゴロと聞こえることもあります。
登山時は天気の急変に注意するようにして、万が一、雷に遭遇したら稜線や木の下から離れてなるべく山小屋へ避難するようにしましょう。


深い青色に見える理由は光の散乱が関係している

春の登山ならではの注意点として、雪崩(なだれ)が挙げられます。

冬の間は、古い積雪面の上に積もった新雪が崩れる表層雪崩が多く発生しますが、気温が上がる春先には、山に積もった雪と地面の間に雪解け水や雨水が流れることで引き起こされる全層雪崩が多く発生します。

雪崩には前兆となる以下の4つ現象があります。

①雪庇
山の尾根からの雪のはり出しのことを言います。はり出した部分が雪のかたまりとなって斜面に落ちることによって、雪崩につながる危険があります。

②スノーボール
斜面をコロコロ落ちてくるボールのような雪のかたまりです。
雪庇などの一部が落ちてきたもので、雪崩につながる危険があります。多くあるときは特に注意が必要です。

③クラック
斜面にひっかきキズが付いたような雪の裂け目です。
積もっていた雪が緩み、少しずつ動き出そうとしている状態で、その動きが大きくなると全層雪崩が起こる危険があります。

④雪しわ
ふやけた指先のような、しわ状の雪の模様のことです。
積もっていた雪が緩み、少しずつ動き出そうとしている状態です。積雪が少なくても起こり、全層雪崩が起こる危険があります。

そのほか、雪崩予防柵から雪がはり出していたり、斜面にもとの地形が分からないほど平らに雪が積もっていたりする場合にも、雪崩の危険があります。こうした現象が見られたときは大変危険ですので、絶対に近づかないようにしてください。


動画解説:安齊理沙

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