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雪の事故 雪国での除雪作業 冬山でのなだれ 雪道運転の立ち往生 身を守るためには


今シーズンは日本海側の降雪量は平年に比べて少ない予想ですが、強い寒気が流れ込むと、短時間でも積雪が急増することもあるため、決して油断はできません。雪国の方はもちろん、そうでない方も、雪の事故から身を守るために、知っておくべきことをまとめました。


多雪の年は年間1000件以上も雪の事故が発生 除雪作業は安全確認を

今が一年で最も寒さが厳しい頃です。日本の上空には周期的に寒波が流れ込むため、大雪に見舞われやすい頃でもあります。豪雪地帯では、これから春先にかけて雪が降るたびに屋根の雪下ろしなど除雪作業が欠かせませんが、毎年のように雪の事故が絶えません。

国土交通省によると、雪の多い年には、年間1000件以上の除雪作業中の事故が発生し、100人以上が亡くなっています。

また、死亡事故のうち約8割は65歳以上の高齢者による事故で、除雪作業中の事故における要因としては最も多いのが、屋根からの転落事故です。雪国には欠かせない雪下ろしの作業は、必ず2人以上で行い、緊急時用に携帯電話などを持っておきましょう。はしごはしっかり固定し、ヘルメットや命綱の着用を心がけてください。

その他にも雪道での転倒や屋根から落雪、積雪によって見えない用水路への転落事故など様々な危険があります。冬の間は多雪地帯ほど、雪の事故に十分気を付ける必要があるでしょう。

国土交通省ホームページより抜粋


雪山は注意 なだれの危険箇所は全国で約2万か所以上

多雪地帯に住んでいなくても、雪の事故に気を付けなければなりません。
冬になるとスキーやスノーボードなどのウィンタースポーツや冬山登山、温泉などレジャー目的で山へ訪れた際に、なだれの事故に巻き込まれる恐れがあります。なだれに巻き込まれないためには、なだれに対する正しい知識を深めておくことが大切です。

日本には、集落を対象としたなだれの危険箇所(人家5戸以上など)が全国で2万か所以上もあります。

なだれとは、斜面上にある雪や氷の全部、または一部が流れ落ちる現象のことです。
なだれは最大で時速200キロの新幹線並みのスピードで流れ落ちてくることもあります。発生してからでは身を守るのでは遅いため、前もってなだれが発生しやすいケースを知っておくことが重要です。


なだれの発生しやすい場所や条件

発生しやすい場所としては、高い樹木がない急斜面や積雪に亀裂ができている所、山の尾根から雪が張り出す雪庇(せっぴ)や吹きだまりができている斜面、過去に雪崩が発生した所や「落石注意」という標識が設置されている場合は要注意です。

なだれには2つの種類があり「表層なだれ」と「全層なだれ」があります。
まず、表層なだれは、山に積もっている古い雪の上に、新たに積もった雪が滑り落ちる現象です。1月、2月の寒さが厳しい時期に発生しやすく、気温が低く、かなり積雪がある上に、短期間に多量の降雪があった時に発生しやすくなります。

また、全層なだれは、山に積もった雪が、全て滑り落ちる現象です。気温が上昇する春先や、雨が降った後、フェーン現象などで気温が上がった時が特に注意が必要です。
冬山に行く際には、ハザードマップなどで事前に安全かどうかを確認し、なだれ注意報が発表されていないかを必ず確認し、身を守る行動をとってください。


雪道運転 慣れていない方は控えて 立ち往生の原因になることも

これから1月、2月は関東など太平洋側でも南岸低気圧の影響で、大雪に見舞われるケースが多々あります。
雪道に慣れていない太平洋側で積雪や路面凍結すると、冬用タイヤを装備していない車がスリップ事故を起こすなど、立ち往生の原因になりかねません。自分自身の身が危険なだけでなく、周りの車にも迷惑をかけることになりますので、不要不急の場合を除いては、運転を控えるようにしましょう。

やむを得ず、運転をする際には、冬用タイヤやチェーンを装着し、速度を落として十分な車間距離をとるようにしましょう。急発進、急ブレーキ、急ハンドルはやめて、時間に余裕を持って行動してください。いざという場合に、車には非常用品を載せておきましょう。防寒具や除雪用のスコップ、水や食料、簡易トイレなどがあると良いでしょう。

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