登山をはじめたばかりの頃は「雪山はまだ無理」と思っていたかもしれませんが、ある程度の体力がついてきて、ちょっと気になってきたという人もいますよね。ここではそのような人のために、甲信越エリアで初心者におすすめの雪山を4つご紹介します。
いずれも登山経験があれば、それほど難しくなく登れる山ばかりですが、気をつけてほしいのは雪山経験者と一緒に登るということです。初心者が単独で登るのは、いくら難易度が低くてもリスクがあります。これまで何度も雪山を登っている人にお願いして、同行してもらいましょう。
新宿からバスで登山口までアクセスできる「黒斑山」
黒斑山は群馬県と長野県の県境にある山で、浅間山の第一外輪山になります。このため山頂からは雪をまとった浅間山を望むことができ、冬でも多くの登山客でにぎわいます。さらに登山道も危険な場所がほとんどないので、雪山初心者でも無理なく歩けます。
嬉しいのは登山口のある高峰高原ホテル前バス停まで、新宿から直行バスが出ているということです。おすすめは高峰高原ホテルに宿泊して、翌日の朝から山頂を目指すスケジュール。雪山は思った以上に体力を消耗するので、ゆとりのある登山計画を立てるように心がけてください。
都道府県:群馬県、長野県
標高:2404m
ルート長(往復):約7.1km(車坂峠-蛇骨岳コース)
アクセス:しなの鉄道しなの鉄道線小諸駅からバスで約40分、高峰高原ホテル前バス停下車すぐ
ロープウェイがあるから雪山入門にぴったり「北横岳」
北横岳は雪山入門としても知られており、ロープウェイを利用して山頂付近まで登れるので、まずは雪山の雰囲気を味わいたいという人におすすめです。もちろん日帰りも可能で、登山コースに危険な場所もほぼないので、安心して山頂を目指せます。
これから本格的な雪山登山をはじめたいと考えているなら、山頂を目指しつつ雪山装備の使い方に慣れるための練習と考えて、いろいろ試してみるのもいいかもしれません。2500m近い標高がありますので、しっかりと寒さ対策をした上で向かうようにしてください。
都道府県:長野県
標高:2472m(南峰)
ルート長(往復):約3.5km(ロープウェイ-山頂コース)
アクセス:JR中央線茅野駅からバスで約60分、北八ヶ岳ロープウェイバス停下車すぐ
山頂では360°の大パノラマを満喫できる日本百名山「蓼科山」
黒斑山や北横岳で雪山に慣れたら、次のステップとして挑戦してもらいたいのが蓼科山です。標高2500mオーバーの日本百名山で、山頂は360°の大パノラマが広がっており、八ヶ岳連峰や北アルプスなど、美しい風景を満喫できます。
注意しなくてはいけないのが、冬は七合目登山口ではなく、女神茶屋近くのすずらん峠園地駐車場がスタート地点になります。すずらん峠園地駐車場へは車でアクセスするしかありませんが、駐車スペースが限られています。駐車で困らないように、平日の登山がおすすめです。
都道府県:長野県
標高:2531m
ルート長(往復):約6km(女神茶屋往復コース)
アクセス:すずらん峠園地駐車場すぐ
ウェアやスノーシューをレンタルできる「入笠山」
雪山初心者だけど全力で雪山を楽しみたいという人は、トレッキング環境が整っている入笠山がおすすめです。なんとウェアもスノーシューもレンタルできるので、雪山装備を自分で揃える必要がありません。しかもトレッキングツアーもあるので、一緒に登ってくれる上級者が見つからなくても、安全に雪山を体験できます。
お手軽なだけでなく、山頂からは絶景を望めるのも入笠山をおすすめする理由のひとつで、天気がよければ富士山まで見渡せます。さらに拠点となる富士見パノラマリゾートはスキー場でもあるので、登山の翌日はスキーも楽しめます。
都道府県:長野県
標高:1955m
ルート長(往復):約4.1km(ゴンドラ山頂駅往復コース)
アクセス:JR中央本線富士見駅から無料送迎バスで約10分、富士見パノラマリゾートゴンドラに乗り換え、山頂駅下車すぐ