GWはどの山も人が多くて、せっかく登山に行ったのに自分のペースで登ることができずに、不完全燃焼だったという人も多いのではないでしょうか。そういう人も、これから梅雨前まではゆっくりと自分のペースで登山を楽しむ絶好のチャンスです。
どの山も美しい花が咲いていて、木々の葉もまだ柔らかさが残り、森林浴をしながらの登山を楽しめるのがこの季節です。そこで今回は、春の終わりにおすすめしたい、関東周辺の登山ルートを4つご紹介していきます。ぜひ登山計画の候補として検討してみてください。
ツツジやシャクナゲが美しい低山「宝登山」
宝登山は長瀞町に位置する山で、ロープウェイを使えば簡単に山頂まで登ることができる低山です。ルートはいくつもありますが、おすすめは野上駅から宝登山を目指しロープウェイで下山するコースですが、体力に余裕があるなら長瀞駅まで歩き続けるのもOK。
5月にはツツジやシャクナゲが開花しており、さらには山頂付近には宝登山小動物公園があるなど、登山以外も楽しめるのが宝登山の魅力です。長瀞では川下りやラフティングなどもできるので、日帰りではなく1泊2日の旅行にして、山も川も満喫してみてはいかがでしょう。
都道府県:埼玉県
標高:497m
ルート長:約5.2km(野上駅-宝登山縦走コース)
アクセス:秩父鉄道秩父本線野上駅下車すぐ
ブナの原生林が残る日本三百名山「三頭山」
3つのピークがあることから「三頭山」と名付けられたこの山は、日本三百名山のひとつとしても知られており、5月になると多くの登山客が訪れます。東京とは思えない自然豊かな山で、ブナの原生林や大滝など、見どころが多いのでゆっくり登りたい人にぴったり。
西峰からは富士山や雲取山を眺めることができるなど、ピークごとに違った風景を楽しめるのも三頭山の魅力です。登山道もしっかりと整備されているので、初心者にもおすすめ。休憩できるスポットも多いので、急がずマイペースでお楽しみください。
都道府県:東京都
標高:1531m
ルート長:約5.5km(都民の森バス停周回コース)
アクセス:JR五日市線 武蔵五日市駅からバスで68分、都民の森バス停下車すぐ
南総里見八犬伝の舞台となった関東百名山「富山(とみさん)」
富山は日帰りで手軽に登山を楽しみたい人におすすめの山で、南総里見八犬伝の舞台となった山として知られています。富山には北峰と南峰の2つのピークがあり、低山ではあるものの天気が良ければ富士山まで見渡すことができます。
1999(平成11)年には当時皇太子だった天皇陛下も夫婦で登られており、北峰の山頂には記念碑が建てられています。現在、伏姫籠穴ルートが通行止めで周回コースにできないため、伊予ヶ岳からスタートし、福満寺ルート経由で岩井駅を目指す縦走コースがおすすめです。
都道府県:千葉県
標高:349m
ルート長:約9.7km(伊予ヶ岳-富山-岩井駅縦走コース)
アクセス:JR内房線岩井駅からバスで26分、天神郷バス停下車すぐ
難易度高めの上級者向けコース「三峰山」
手軽にアクセスできるけど難易度の高い山に登りたい人におすすめなのが、丹沢山塊の東端にある三峰山です。1000m以下の低山ですが、鎖場などの難所が多く、尾根道が細いこともあり、高い技術と十分な体力が求められます。
またヤマビルが多い山ですので、しっかりとしたヒル対策が必要になります。これほどリスクが高い山ではありながらも、季節ごとの植物や相模湾に浮かぶ江の島など、ここにしかない風景が広がり、低山とは思えないほどの達成感と心地よい疲労感を得られます。
都道府県:神奈川県
標高:934m
ルート長:約11.7km(煤ヶ谷バス停-三峰山 周回コース)
アクセス:小田急小田原線本厚木駅からバスで約30分、煤ヶ谷バス停下車すぐ