赤ちゃんが無事に生まれたことをお祝いするお七夜。自宅または里帰り先の実家などに近しい親族(両親や祖父母など)を招き、感謝の挨拶や命名式などを行うのが一般的です。
最近は大々的なイベントではなく、ささやかにお祝いするケースが多いですが、昔ながらの伝統的な行事ですので、マナーをわきまえた服装を心がけましょう。
今回は、お七夜での両親と赤ちゃんの服装選びのポイントを解説します。
お七夜での母親の服装を選ぶときのポイント
お七夜で母親の服装を選ぶ際に押さえておきたいポイントは2つあります。
■1. 体調に合わせて選ぶ
お七夜は赤ちゃんが生まれて7日目に行うのが一般的です。
自然分娩であれば、7日目には既に退院して自宅に戻っていることが多いですが、出産という大仕事を終えたお母さんの体力はまだ完全に戻っていません。両親や祖父母を招くのだからと、無理をしてスーツや和服などを着用すると、体調を崩す原因にもなり得ます。
スムーズにお七夜を済ませるためにも、お母さんは自分の体調を考慮した服装を選ぶことが大切です。少しでもきちんとした服装をしたいのであれば、ゆったりしたきれいめのワンピースやアンサンブルなどを着用すると良いでしょう。
■2. 授乳しやすい服装を選ぶ
赤ちゃんに母乳を与えている場合、授乳しやすい服装を選ぶことも大切です。ワンピースを着るのであれば、胸元に授乳口がついたものを選ぶと、赤ちゃんがむずかったときにすぐ授乳できます。
他の服装を選ぶときも、カーディガンやブラウスなど前開きタイプのトップスであれば、スムーズに授乳できて便利です。
お七夜での父親の服装を選ぶときのポイント
お七夜での父親の服装選びでチェックしたいポイントを2つご紹介します。
■1. 基本はジャケパンスタイルでOK
お七夜を自宅で行う場合、お父さんも改めてかしこまった格好をする必要はありません。
いわゆる「ジャケパンスタイル」といわれる、ジャケットとパンツの組み合わせであれば、ラフになり過ぎず、相手方の両親や祖父母からも好印象を抱いてもらえるでしょう。写真撮影を行う場合でも、わざわざスーツにネクタイを締める必要はありません。
■2. 動きやすい格好を選ぶ
お七夜では、自宅に招いた両親や祖父母をもてなすために、ホスト側の夫婦があれこれ動かなければならないこともあります。ただ、前述の通り、産後7日目のお母さんの体調は万全ではありませんので、お父さんが積極的に動く必要があります。
何かあったときにさっと動ける格好でないとサポートが遅れてしまいますし、自分自身も疲れてしまいますので、なるべく動きやすい格好を選ぶようにしましょう。特にボトムスはストレッチの利いたものを選ぶのがおすすめです。
お七夜での赤ちゃんの服装を選ぶときのポイント
お七夜で着せる赤ちゃんの服装は、大きく分けて3つあります。それぞれに特徴がありますので、夫婦で相談して準備するようにしましょう。
■セレモニードレス
セレモニードレスは、その名の通り、行事の際に着用するドレスのことです。出産した病院から退院する際にセレモニードレスを用意した場合、お七夜で着せてもよいでしょう。
セレモニードレスといってもデザインは多種多様で、晴れ舞台のときに着るような華やかなものもあれば、普段着としても活用できるようなシンプルなものもあります。生後1ヶ月にお宮参りを行う予定があるのであれば、華やかめのデザインを選ぶのがおすすめです。
■着物
百日祝いなどのときによく見られる赤ちゃん用の着物を着せるご家庭もあります。着物といってもしっかりした着付けが必要なものではなく、セレモニードレスの和装版のようなものがありますので、着物を着せたいという場合は検討してみてもよいでしょう。
本格的な着物を着せたい場合は、着付けなどに手間と時間がかかりますし、赤ちゃんの体にも負担がかかってしまいますので、写真撮影のときだけ着せるなどの工夫が必要です。
■ロンパース
つなぎになったロンパースは日常使いできるベビー服というイメージがありますが、デザインによってはお七夜のような行事にも対応できます。
たとえばレースやリボンをあしらったもの、スーツや袴を模したものなどを選べば、ロンパースでもややフォーマルな印象を演出できます。
お七夜の服装は赤ちゃんが主役!父母はカジュアルでもOK
お七夜は赤ちゃんが主役の行事ですので、父親や母親の服装はそれほどこだわる必要はありません。特に産後間もないお母さんは体調・体力ともに万全ではありませんので、体に負担のかからない服装を選ぶことが大切です。
母乳を上げている場合は、授乳しやすい服装かどうかも考慮するとよいでしょう。お父さんはいざというときにお母さんをサポートできるよう、動きやすいジャケパンスタイルにまとめるのがおすすめです。
当日の天気や気温も考慮してお七夜の服装を選びたいときは、天気予報専門メディア「tenki.jp」の「服装指数」を参考にしてみましょう。エリアごと、時間帯ごとにどんな服装であれば快適に過ごせるのか、おすすめのコーディネート例を提案しています。
服装指数は10日先まで公開されていますので、お七夜の日程に合わせてぜひご活用ください。