スーパーなどにはたくさんの料理のベースとなる『素』が売られていますよね。一定の味になるので、ついつい手に取ってしまいがち。でも実は、さほど難しくなく、自宅で作ることができるものも多くあります。一度覚えてしまえば、様々な料理にアレンジもできます。今回は、これからの時期にぴったりの「ホワイトソース」の作り方をご紹介します。基本の作り方が分かったら、「グラタン」を作る際のアレンジレシピも併せてご紹介します。ぜひご自宅で楽しんでみてくださいね。
基本のホワイトソースを覚えてみよう!
ホワイトソースの材料は至ってシンプルです。作り慣れたら、ご自身の好みの味を探してみるのもよいかもしれません。例えば、バターをオリーブオイルに変えるとさっぱりした味になります。牛乳を生クリームに変えると濃厚になります。作る料理によって、使い分けてみるのもいいかもしれません。
また、量を多めに作って、冷凍庫で保存もできます。その際はバットなどで平たく凍らせてから保存袋にしまうのがおすすめです。都度、必要量だけを折り取って使うことができるので、様々な料理に、また、少量でも楽に使うことができます。
ホワイトソースを作る上で気を付けておきたいのは、火加減となめらかさです。火加減については、ずっと弱火のままで作りましょう。火が強いと、あっという間に焦げてしまいます。味にも出てしまいますので、焦らずに作ってくださいね。また、なめらかさは炒め具合で変わります。これも、焦らずに炒めていきましょう。
☆基本のホワイトソース☆
<材料>
小麦粉 20g
バター 20g
牛乳 250cc
ナツメグ 少々
塩・こしょう 少々
<作り方>
1. 小鍋にバターを入れて、弱火で溶かしていきます。バターが完全に溶け切る少し前に小麦粉を振り入れます。
2. 小麦粉とバターが混ざるようにゴムベラなどで混ぜ返しながら炒めていきます。
3. 質感が「もったり」した状態からなめらかな状態に変化していきます。そのまま5分ほど、じっくり炒めましょう。
4. ふつふつと泡が出てきて、全体が白っぽくなったら、牛乳を少しずつ注ぎ入れ、都度、泡立て器で混ぜながら加熱していきます。
5. 段々ととろみがついたソースになってきます。
6. お玉などですくい、落としたソースが筋状になるようなとろみ加減がベストです。その状態になったら、すぐに火を止めましょう(加熱しすぎるとソースが焦げて茶色くなってしまいます)。
7. ナツメグを一振り、塩・こしょうで味を整えたら完成です。
グラタンを作ってみよう!
基本のホワイトソースを作ってみたものの、少し「面倒だな…」と感じてしまった人もいるかもしれません。ストックのソースを作らないのであれば、ホワイトソース作りは料理の中に組み込んでしまいましょう!とっても簡単です。ただ、ここで手を抜かないで欲しいことがあります。それは、小麦粉を振り入れる際に茶漉しやザルなどを使って、できるだけ細かな状態で振り入れて欲しいということです。ダマにならず、なめらかなソースが出来上がりますので、ぜひ取り入れてくださいね。また、最後にチーズをのせますので、ソースは「塩加減が少し足りないかな?」というくらいが適量です。
☆冬野菜のグラタン☆
<材料> およそ3、4人前
大根 1/3本
白菜 3枚
長ねぎ 15cm
しめじ 100g
ベーコン 3枚
にんにく 1片
オリーブオイル 大さじ1と1/2
バター 15g
コンソメ(固形) 1/2個
小麦粉 大さじ2
牛乳 300cc
塩・こしょう 少々
ナツメグ 少々
ピザ用チーズ 100g
パルメザンチーズ 少々
<作り方>
1. 大根は皮をむいて、3cm程度の角切りにします。白菜は縦半分に切ったのち、2cmの短冊に切ります。長ネギは1.5cmの輪切りにします。しめじは石突きを落としてほぐしておきます。ベーコンは1cm幅に切ります。にんにくはみじん切りにします。
2. 少し深めのフライパンに、オリーブオイルをひき、にんにくを入れて、弱火で熱します。よい香りが立ってきたら、中火にして、大根を入れて炒めます。
3. 大根の表面に焼き色がついたら、ベーコン、長ねぎ、しめじ、白菜の芯の部分を加えて、さらに炒めていきます。
4. 白菜の芯の部分が半透明になったら、葉の部分も加えて、油が馴染むようにひと混ぜします。
5. 弱火に落とし、バターとコンソメを加え、馴染むように混ぜ合わせます。
6. 小麦粉を茶漉しなどで振り入れ、全体が混ざるように混ぜ返します。
7. 牛乳を半量加え、全体を混ぜ合わせながら、少しずつ残りの牛乳も加えていき、とろみをつけていきます。
8. よい加減になったら火を止め、塩・こしょうで味を整え、ナツメグをひと振りします。
9. 耐熱皿によそって、ピザ用チーズをのせて、パルメザンチーズを振ります。
10. 200度に熱したオーブンで、チーズの焼き目がついたら出来上がりです。
旬の食材を使ってみると、一層季節を感じて美味しく感じるものです。出来上がった熱々のグラタンで火傷をしないように、お気を付けくださいね。