気温・湿度ともに高い夏場は、半袖やノースリーブなどの薄着で出かける人も多いです。しかし、そのままの状態でエアコンの効いた部屋に入ると、汗がひいて肌寒さを感じるかもしれません。とくに長時間エアコンの効いた室内にいる人は、体が芯から冷えてしまう可能性がありますので、羽織りもので上手に体温調節することが大切です。
そこで今回は、夏の冷房対策におすすめの羽織りものを選ぶときのポイントや、おすすめの羽織りものをご紹介します。
夏は羽織りものを活用した冷房対策が必須
炎天下の屋外から、エアコンの効いた室内に入ると、思わずほっとする人も多いでしょう。しかし、涼しくて気持ちいいと感じるのは最初のうちだけで、汗が引いて体温が奪われると、徐々にエアコンの風を冷たく感じてしまうかもしれません。さらに、汗で濡れた衣服がエアコンの風によって乾かされると、蒸発するときに体温を奪っていくので、より冷えを感じやすい傾向にあります。
汗が引くことで体温が下がる現象を「汗冷え」といい、腹痛や体のコリ、むくみなどの症状を引き起こす要因になるといわれています。とくに女性は、男性に比べて熱を生み出す筋肉が少ないぶん、冷えに悩まされやすいので、冷房対策は必須です。エアコンが効いた部屋で長時間デスクワークする方はもちろん、暑い屋外と冷えた室内を行き来する外回り営業の方も、さっと脱ぎ着できる羽織りものを用意して、上手に調節しましょう。
夏の羽織ものを選ぶときのポイント
夏の冷房対策に活用する羽織りものを選ぶときのポイントを3つご紹介します。
■1. 利用シーンに適しているか
冷房対策の羽織りものは、活用するシーンをイメージして選びましょう。冷房対策を徹底したい場所は人それぞれで、「デートで行く映画館で体を冷やしたくない」という人もいれば、「営業先で商談する際、エアコンで体が冷えてつらい」という人もいます。前者の場合はプライベートなので、好きなデザインの羽織りものを選んでOKですが、後者の場合はビジネスシーンに適した羽織りものを準備しなければなりません。
■2. 持ち運びのしやすさ
夏場は屋外と屋内の温度差が大きく、室内はエアコンで冷えていても、一歩外に出れば炎天下にさらされます。気温に合わせてさっと脱ぎ着できるよう、夏の羽織りものは持ち運びしやすい薄手のものを選ぶのがおすすめです。
■3. 通気性のよい軽い素材
いくらエアコンで体が冷えるといっても、夏に秋冬用のニットなどを羽織ると、周囲から浮いてしまいます。厚手で重い生地の衣類は、持ち歩きにも不便ですので、夏の羽織ものは通気性が良く、かつ軽い素材のものを選ぶのがポイントです。
夏の冷房対策におすすめの羽織りもの3選
ここまでご紹介したポイントをふまえ、夏の冷房対策におすすめの羽織りものを3つ厳選してご紹介します。
■1. カーディガン
薄手のカーディガンは持ち歩きにもかさばらず、必要なときにさっと取り出して羽織れる優れものです。袖を通し、前を開いて着用するのがオーソドックスなスタイルですが、もちろんボタンを留めてもいいですし、袖を通さず肩にかけるだけでもOK。いろいろな着方を楽しめるのもカーディガンならではの魅力です。大人っぽい雰囲気を出したいのなら、膝やふくらはぎ丈のロングカーディガンを着用するのもおすすめです。
■2. シャツ
1枚でも着られるシャツですが、ややゆったりめのサイズなら、羽織りものとしても活用できます。少し暑いなと思ったときは、袖をまくったり、肩にさらっとかけたりすることもできて便利です。インナーにはTシャツだけでなく、ノースリーブやワンピースなどいろいろなアイテムを合わせられるので、一枚持っておくと手軽に着回せます。
■3. 薄手のジャケット
ビジネスシーンに使う羽織りものなら、きちんと感の出る薄手のジャケットがおすすめ。かっちりしたスーツにも、きれいめのオフィスカジュアルにも合わせられるので、外回りや商談が多い方にぴったりです。
夏の羽織りものとセットで使いたいファッションアイテム
冷房対策をしっかり行いたいときは、羽織りものと合わせて以下のファッションアイテムを使うと効果的です。
■ストール
エアコンの風は上から吹き付けてくるので、首元にストールを巻いておくと体の冷えを予防できます。軽い素材のストールなら見た目も暑苦しくならないので、夏の冷房対策にぴったりです。
■レッグウォーマー
夏は通気性の良いスカートを履く人が多いので、足元の冷え対策としてレッグウォーマーを用意しておくのもおすすめです。靴やスリッパを履いたままでも装着できるので、必要なときにすぐ脱ぎ着できて便利です。
■腹巻き
エアコンで体が冷えると、お腹の調子が悪くなってしまう人もいます。最近は体にぴったりフィットして、アウターに響かない腹巻きがたくさん販売されていますので、お腹が弱い方は出かける前に腹巻きを装着して出かけましょう。コットンなど通気性の良い素材を使った腹巻きなら、汗や蒸れに悩まされる心配もありません。
夏の冷房対策は羽織りものを持ち歩くのがおすすめ
夏の室内はエアコンが効いているので、薄着のまま過ごしていると体が冷え切ってしまいます。「冷えは万病のもと」といわれていますので、薄手のカーディガンやシャツ、ジャケットなどを羽織り、体を冷えから守りましょう。
天気予報メディア「tenki.jp」では、その日の天気や予想気温のほか、おすすめの服装を提案する「服装指数」も確認できます。羽織ものが必要かどうか悩んだときは、ぜひチェックしてください。