
【水原(韓国)11日=永田淳】魂のDF長友佑都(38=東京)が、22年12月以来2年7カ月ぶりに代表戦のピッチに立つ。日本代表(FIFAランキング17位)は11日、水原市内のグラウンドで公式練習を行い、12日に中国(同94位)と戦う東アジアE-1選手権第2戦(龍仁)に向けて調整した。出場濃厚の長友は気合十分。W杯カタール大会クロアチア戦以来のピッチで自身5度目のW杯出場に向けてアピールする。
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待望の出場を前に、DF長友は「ギラギラした部分と、ドシッと構えた姿勢を示したい」と思いを語った。いつも通りウオーミングアップから先頭に立ち、大声でチームを鼓舞。自身の意欲と、主将として周囲を気遣う気持ちの割合を問われ「100と100、両方MAX」。自分の全てを出し尽くす覚悟を口にした。
「できるだけ全員を使いたい」という森保監督の意向を考慮すれば、国際Aマッチ通算143試合目となる出場の可能性は高い。3バックの左かウイングバックかは流動的だが「両方やれる。長くいて、戦術はすごく理解できている」と迷いなく言い切った。
12戦連続ベンチ外が続いた後、今大会初戦の8日香港戦で久々のベンチ入り。出番こそなかったが「もしかしたら脳振とうの可能性も出てくるし、アピールも含めて」と、指揮官が交代枠を使い切った後もアップを継続して、誰よりも高い意欲を示した。
代表生き残りを懸けた機会になると自覚している。「今大会で自分の存在、プレーを出せないとW杯に行けないと思っている。自分の魂、全てを懸けて戦いたい」。自身5度目のW杯にたどり着くため、存在感を見せつける。【永田淳】