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冬の部屋干しは結露に注意!原因&対策を分かりやすく解説


気温の低い冬は、外干しするよりも部屋干しの方が洗濯物を効率よく乾かすことができます。ただ、部屋干しをすると、屋外との温度差や湿度の高さなどの影響で、部屋に結露が発生しやすくなります。結露を放っておくと、さまざまなトラブルの原因になりますので、部屋干しする際はしっかりと結露対策を行うことが大切です。
そこで今回は、冬の部屋干しで結露が発生する原因と、結露を放置するリスク、結露が発生したときの対処法についてまとめました。


冬の部屋干しは結露に注意!その原因とは?

冬に洗濯物を部屋干しすると結露が発生しやすくなるのは、温度差と湿度に原因があります。空気が含むことができる水蒸気量(飽和水蒸気量)は温度に比例しているため、気温が低いと少量の水蒸気しかため込むことができません。
濡れた洗濯物を部屋干しすると湿度が上昇し、室内の空気が大量の水分をため込みます。その空気が、屋外の冷たい空気と接した窓ガラスに触れて一気に冷やされ、ため込んでいた水蒸気が吐き出されて水滴となり、結露が発生します。特に暖房などで空気が温められていると、外気温との差が一層大きくなり、より結露が発生しやすい環境になります。


部屋干しでも結露を発生させない5つの対策

冬の部屋干しで結露を発生させないために、実践したい対策を5つご紹介します。
■1.こまめに換気する
部屋干ししている間は、定期的に換気を行い、水分を含んだ空気を屋外に逃がしましょう。換気をすると屋外と室内の温度差も縮まるため、結露が発生しにくくなります。寒くて窓を開けるのには抵抗があるという場合は、換気扇を回して空気の入れ換えを行ってもOKです。
■2.エアコンをつける
洗濯物は風通しが良い場所ほど乾きやすくなるので、エアコンをつけて室内の空気を循環させる方法も有効です。また、エアコンをつけると室内の湿度が上がりにくくなり、結露の発生を抑えることができます。
■3.除湿器を使う
除湿器を使用すると、部屋干しで上がった湿度を効率よく下げることが可能です。なお、エアコンの除湿モードを使う場合は、除湿機能が「弱冷房除湿」なのか「再熱除湿」なのかをあらかじめ確認しておきましょう。弱冷房除湿の場合、空気中の水分を取り除いたあと、そのまま空気を室内に戻す仕様になっているため、吹き出し口から冷たい空気が送風されます。
冬場に使うと室内の温度が低下して寒くなりますし、洗濯物も乾きにくくなるので、冬の部屋干しには不向きです。一方「再熱除湿」なら、冷たい空気を温め直して室内に戻すので冬の部屋干しにも効果的です。エアコンの除湿機能については取り扱い説明書に記載されていますので、確認しておきましょう。
■4.断熱シートを貼る
窓ガラスに市販の断熱シートを貼ると、屋外と室内の温度差が軽減され、結露防止になります。新聞紙や段ボールを貼るのも効果的ですが、日光が遮られてしまうので、透明な断熱シートを購入するのがおすすめです。
■5.扇風機・サーキュレーターを使用する
扇風機やサーキュレーターで部屋の空気を循環させると、効率よく洗濯物を乾かすことができます。また、窓付近に滞っている水分をたっぷり含んだ空気も室内に分散されるため、結露が発生しにくくなります。


結露を放置するリスクと結露が発生したときの対処法

結露をそのまま放置すると、窓のサッシや壁、家具などにカビが発生しやすくなります。見た目が悪いのはもちろん、ぜんそくやアレルギー症状などの健康被害を招くおそれがあります。また、日本に多い木造家屋は湿気に弱いため、湿度の高い状態が長時間続くと、壁材や床材の劣化を早める原因にもなります。
さらに、傷ついた電源ケーブルや通信ケーブルに結露が付着すると、漏電や火災などのトラブルにつながる可能性も。「たかが結露」と軽く考えていると、健康被害や災害などを招く原因となりますので、結露対策はしっかり行いましょう。
■結露が発生した場合の対処法
窓や壁に結露が発生していることに気付いたら、なるべく早めに水滴を取り除きましょう。雑巾を使う場合は、下から上に向かってゆっくり拭き取り、水滴が床に流れないようにしましょう。吸水性の高いクロスやスポンジなどを使用すると、より効率よく水分を除去できます。
雑巾やクロスを洗うのが面倒という場合は、丸めた新聞紙を雑巾代わりに使ってもOKです。濡れた新聞紙はそのままゴミとして処分できますし、新聞に使われているインクにはツヤ出し効果があるので、窓拭き掃除にもなり一石二鳥です。もっと簡単に結露を取りたいときには、結露専用のハンディワイパーを使用すると、スイスイ動かすだけで水分を拭き取れて便利です。


冬の部屋干しは結露対策をしっかり行おう!

気温の低い冬に部屋干しをすると、屋外との温度差により、窓や壁に結露が発生しやすくなります。結露を放っておくと、人や家屋に悪影響を及ぼす原因になりますので、部屋干しする際はエアコンや除湿器などでしっかり結露対策を行いましょう。
洗濯物を外干しするか部屋干しするか迷ったときは、天気予報専門メディア「tenki.jp」で掲載している「洗濯指数」をご活用ください。その日の天気や予想気温などから、洗濯物の乾きやすさを導き出し「部屋干し推奨」「乾く」など、わかりやすい言葉で表現しています。洗濯指数は毎日公開していますので、お洗濯の前にぜひチェックしてください。

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