新年まであとわずかとなり、寒さも徐々に厳しさを増してきました。新年の目標として「今年こそはランニングを始める」と決めている人もいるかと思います。そんな人に知っておいてもらいたいことが1つあります。
それはランニングシューズの選び方です。初心者は自分で選ぶのが難しいので、友人や店員さんに薦められるまま、シューズを選びがちですが、すべての人に適したランニングシューズというものはなく、自分に合ったものは自分で選び出さなくてはいけません。
そこで今回は、最高の相棒となってくれる、自分にぴったりなランニングシューズの選び方をご紹介します。
ランニング用のシューズが必要な理由
走るときに必要なランニングシューズですが、初心者だと「シューズなんて何でもいいのでは?」と思うかもしれません。確かに10~20分くらいをゆっくりと走るだけなら、わざわざランニングシューズを購入する必要はありません。
ただしランニングを継続するとなると、やはり専用のランニングシューズをおすすめします。
ランニングでは、ウォーキングよりも大きな衝撃が関節や筋肉にかかります。短い距離ならそれほど問題ありませんが、長時間のランニングでは、衝撃をうまく逃がさないと、関節を傷めてしまう危険性があります。
ランニングシューズは、着地の衝撃を吸収するだけでなく、それを推進力に変える機能が備わっているため、安全かつ快適に走れます。年間を通して、しっかりと走りたいのであれば、多少の出費は自分への投資と考えて、ランニングシューズを購入しましょう。
ランニングシューズは必ず試し履きをする
最近はなんでもネットショップで購入できるようになりましたが、ランニングシューズは必ずお店で試し履きをしてから購入しましょう。シューズのサイズが26.0cmだったとしても、モデルごとに使っている木型(足の形)が違いますので、自分の足に合うものと合わないものがあります。
まずはランニングショップに行って、自分の足のサイズを測定してもらいましょう。測定結果が出たら、その実測値から1cm大きめのシューズから試してみます。もし、指先に窮屈さを感じたり、指先が靴に当たっているのが気になったら、さらに0.5cm大きいシューズを選んでください。
それでも足に合っていないと感じた場合には、自分の足の形とシューズ形状が一致していない可能性があります。あまり意識したことはないと思いますが、私たちの足の形は人それぞれに違います。親指が長い人もいれば、人差し指が長い人もいます。甲の高さも違っています。
1~1.5cm大きいシューズを履いて窮屈さを感じるなら、それは自分に合っていないシューズです。いくらデザインが気に入っても、あまりおすすめはできません。
試し履きをするときは、できるだけランニング用の靴下を持参してください。靴下の厚みによってフィット感が変わってくるので、必ずランニング用ソックスを着用して試し履きをしましょう。忘れた場合には、店員さんにお願いすれば貸してもらえます。
軽くてフィット感が高いシューズがおすすめ
初心者がランニングシューズを買いに行くと、ほぼ間違いなくクッション性が高くて重たい初心者向けシューズをおすすめされます。初心者向けシューズは走力があまりない人でも、長く走れるように作られているので、これから走り始める人に最適だと考えられているためです。
ところが、走れる脚ができていないのに長く走ってしまうため、疲労が積み重なってケガをする可能性が高くなります。マラソンは積み重ねですので、最初から長い距離を走れる必要はありません。走れる脚を作っていく段階では、足を守るシューズではなく、鍛えやすいシューズを選ぶとよいでしょう。
具体的には、できるだけ軽量でフィット感が高いシューズがおすすめです。軽いシューズは底が薄いので、最初は長い距離を走ることができないかもしれません。でも、それでまったく問題ありません。きちんと練習をしていると、走れる距離は自然と伸びていきますから。
一見すると遠回りに思えますが、成長するにはこれが最短ルートになります。焦らずゆっくりと走れる脚を作っていきましょう。