気温の変化が激しいこの季節。気温が上がらずに肌寒く感じたり、急な暑さで体がグッタリ。身体がついていかない、と感じることはありませんか?毎日しっかりと朝ごはんを摂れていれば多少の不調は吹き飛ばすことができます。忙しくて時間が取れなかったり、ダイエットを理由に朝ごはんを抜いてしまう人もいるかもしれませんが、1日の始まりにしっかりと食べておくべき理由があります。
今回は、栄養豊富で価格もお手頃な食材で作る「玉子焼き」をフォーカスします。手軽に作ることができるレシピもぜひ、挑戦してみてくださいね。きちんと食べて、毎日をエネルギッシュに過ごしましょう。
朝ごはん、その食べるべき理由とは?
起きたばかりの私たちの体は、脳や内臓などの機能がゆっくりと目覚め始める状態です。体温もやや低め。寝ている間に心臓を動かしたり呼吸をするというような、生命維持に欠かせない体全体の指示を出して活動してくれているのが脳です。この司令塔の脳は「ブドウ糖」をエネルギー源にしていますが、朝にはこのブドウ糖が欠乏した状態にあります。脳がブドウ糖を欠乏していると、集中力が欠けたり、ぼーっとしたり、イライラしたりと精神的に不安定な状態を招いてしまうことも。
またエネルギーが欠乏して体温が低い体は、代謝が下がっている状態です。ダイエットには逆効果。空腹状態が長く続くと、体は飢餓状態になり生命維持活動を損なわないようにするための防衛反応が働きます。そして、次に摂った食事の栄養を蓄えるように働くので、結果、燃えにくく太りやすい体に。朝にしっかりと必要な栄養を摂ることこそが、健康、美容、また一日元気に働いたり勉強したりするためにもとても大切です。
玉子は1日に何個まで?
『コレステロールが高いから』と、少し前までは玉子を過食すると「動脈硬化」や「脳卒中」などに影響があると言われていました。現在では、玉子には1日の摂取制限がありません。たくさん食べている人とそうでない人とを比べて、その死亡率に差が生じないということが研究で分かり、2015年以降、摂取制限がなくなりました。反対に、コレステロール不足が免疫力の低下に繋がり、近年では1日に2個は食べた方がよい、と言われるようになってきています。
玉子に含まれている『レシチン』は、コレステロールの蓄積を押さえてLDL(悪玉)コレステロール値を低下させ、動脈硬化を予防する効果が期待できます。また、レシチンを構成している『コリン』には、脳を活性化に必要な物質のひとつで、脳の記憶や情報の伝達を助ける働きが期待できます。認知症の予防や改善効果で注目されるようになりました。卵黄の鮮やかな黄色を出す色素の『カロチノイド』は強い抗酸化作用があって、動脈硬化や脂質異常症の予防や改善を助ける働きが期待できます。
今一度!基本の玉子焼きのおさらい
『基本の玉子焼き』<甘め>
・卵 3玉(Mサイズ)
・砂糖 大さじ1/2ほど
・塩 ひとつまみ
・水 大さじ2
1. 卵を器に割り、よく溶きほぐし、こします。
*よく溶くことで空気と混ざってふんわりと、少し面倒でもこすことで舌触りが滑らかに仕上がります。
2. 調味料を入れます。
*この時に片栗粉を小さじ1程度入れると、破れにくくなって巻きやすくなります。さらにしっとりとした仕上がりになります。
3. 玉子焼き器にサラダ油を入れ、強火で熱します。
*玉子焼きは最後まで強火で!焦げるのを怖がって火を弱くして作ると、ふんわりと仕上げられません。
4. 卵液を3回(およそ卵1個分)に分けて流し入れます。入れたら、玉子焼き器全体に広げ、気泡を箸先でつついて潰します。
*ある程度の量を流し込むことで、厚みが出てふんわりと仕上げることができます。
5. 表面がうっすら固まってきたら、玉子焼き器の奥から1/3くらいを手前に折り、そのままひと呼吸おきます。
*このひと呼吸で折り返した部分が密着して固まります。
6. さらに手前に折り畳み、奥に移動させます。
7. 先ほどと同じ量(卵1個分)の卵液を流し入れます。このとき、玉子焼きを少し持ち上げて下にも卵液を流し入れましょう。
8. 同様に繰り返します。
9. 側面も焼きましょう。
*玉子焼き器を傾けて軽く玉子焼きの側面を押しつけて焼くことで、より形のきれいな玉子焼きになります。
10. ぬれぶきんかペーパータオルで包み、あればまきすで巻いて、粗熱が取れるまで休ませます。多少、半熟だったとしても余熱で火が入っていきます。必ず、粗熱がとれてから切り分けましょう。
作り置きもできる「玉子焼き」の味付けは?
皆さんの好きな玉子焼きの味付けはなんでしょう?作り手によっても、味や食感など変わってきたりしますよね。ここでは、味が決まらない、いつも同じで飽きた、という人のための味付けのアレンジをご紹介したいと思います。
☆甘い玉子焼き
卵 2個 + 砂糖 大さじ2 + 塩 小さじ1/4
☆しょっぱめ玉子焼き
卵 2個 + 出汁 小さじ1/3 + 醤油 小さじ1 + 塩 少々
☆白だしの玉子焼き
卵 2個 + 白だし 大さじ1
☆めんつゆの玉子焼き
卵 2個 + めんつゆ 小さじ2
☆醤油の玉子焼き
卵 2個 + 醤油 小さじ1 + 塩 少々
☆みりんの玉子焼き
卵 2個 + みりん 小さじ2
玉子焼きでアレンジ♪
せっかく美味しく出来るようになった玉子焼き。色々と使ってみませんか?できた玉子焼きにさらにもうひと手間で、とても素敵な一品に変身させてみましょう。
☆たまごカツサンド
<材料>
玉子焼き(食パンサイズ)
*新たに作る場合は2個程度で食パンサイズに
食パン 2枚
小麦粉、パン粉、サラダ油 適量
溶き卵 1個分
・マヨネーズ 大さじ1
・とんかつソース 小さじ1
・マスタード 小さじ1
バター、もしくはマーガリン 適量
1. 食パンにバター、もしくはマーガリンを塗り、・印を合わせたものも重ねて塗ります。
2. 玉子焼きに小麦粉をまぶし、溶き卵をくぐらせ、パン粉をしっかりとまぶし付けます。
3. 180℃に熱したサラダ油(分量外)でパン粉がきつね色になるまで揚げます。
4. しっかりと油を切ったら、パンに挟んで出来あがり♪
☆かに玉あんかけ
<材料>
玉子焼き
カニカマ 4本
白だし 小さじ2
砂糖 小さじ1/2
水 大さじ2
水溶き片栗粉 適量
わけぎ お好みで
1. 玉子焼きは適当な大きさに切り分けて器に盛っておきます。
2. カニカマを割いて鍋に入れて、白だし、砂糖、水を加えてひと煮立ちさせます。
3. 火を止めて水溶きかたくり粉を入れてとろみをつけます。
4. 玉子焼きの上からかけて、わけぎを散らしたら出来あがり♪
参考
FOODIE(フーディー)