starthome-logo 無料ゲーム
starthome-logo

ヒートショックに気をつけて!~冬の入浴、7つのポイント~


秋が深まり、カエデやイチョウが赤や黄色に色づく季節となりました。紅葉が青空に映える日は、昼間はポカポカ陽気でも朝晩は冷えますね。

さて、11月26日は「いい風呂の日」です。お風呂で体の芯まで温まりたいところですが、冬の入浴では注意しなければならないことがあります。それが入浴事故の要因の一つとされる「ヒートショック」です。どのような現象なのか、また、事故を防ぐためのポイントについてお話します。


ヒートショックに関わりが深い入浴事故は増加傾向

暖かい場所から寒い場所への移動など、温度の急な変化が体に与える影響のことを「ヒートショック」といいます。このヒートショックによって血圧が大きく変動することが、入浴中の事故の要因の一つといわれています。具体的に、入浴する際に温度や血圧がどう変化するのか見ていきましょう。

暖かい部屋から寒い脱衣所へ移動すると、寒さで血管が縮んで血圧が上がり、寒い浴室に入ってさらに血圧が上昇します。その後、熱いお湯に浸かって体が温まると血管が広がり、血圧が低下します。こうした血圧の急激な変化が入浴中の事故を引き起こすことが多く、消費者庁の調査によると、家庭の浴槽における溺死者数は増加傾向にあります。そのうち高齢者の割合は9割以上で、平成23年以降は交通事故による死亡者数より多くなっています。(*出典1)なお、高齢者が溺れる事故によって救急搬送される場合は重篤な症状であることが多く、健康に暮らし続けるためには、事前のヒートショック対策が重要です。(*出典2)


ヒートショック対策、認知度は2割未満

全国47都道府県の20代から60代の男女を対象とした「入浴」に関する意識調査がありました。それによると、ヒートショックの内容について知っている人は全体の56%と半数を超えたものの、対策法まで知っていると答えた人は全体の17.4%にとどまりました。(*出典3)ヒートショックの内容については知っていても、どうすれば防ぐことができるのか、具体的な対策については、まだあまり知られていないことが分かります。

なお、ヒートショックによる入浴中の事故は、全体の約7割が11月から3月にかけて発生しています。(*出典2)冬は、暖房のきいた暖かい部屋と寒い浴室の温度差が10℃以上になることが多いためです。特に、朝晩の冷え込みが強い日は、より一層温度差が大きくなりますので、高齢者に限らず注意が必要です。


ヒートショックで気を付けたい7つのポイント

ヒートショックによる入浴中の事故防止で最も大切なのは、暖かい部屋と脱衣所や浴室との温度差を小さくすることです。そのためにすぐにできる7つのポイントをご紹介します。

1. 浴室を暖める(シャワーでのお湯はり、浴槽の蓋をあけておくなど)

2. 脱衣所も暖める(衣服を脱いでも寒いと感じないくらいの温度)

3. お湯の温度は41℃以下に(浴室との温度差を小さくする)

4. 入浴前に同居者へ声をかける(異変への速やかな対応)

5. 入浴前に水分をとる(脱水症状を防ぐ)

6. かけ湯をする(手足の末端から身体の中心の順にかけ湯する)

7. お湯に浸かるのは10分以内(脱水症状を防ぐ)

冬の入浴を快適にするためにも、ぜひ実践してみてください。

日本気象協会では、ヒートショックの知識や対策をより多くの人に知ってもらうため、ヒートショックの啓発プロジェクト「STOP!ヒートショック」をサポートしています。また、日本気象協会は東京ガスと共同開発した「ヒートショック予報」について、tenki.jpでも提供していますので、ぜひご活用ください。



出典元

(*1)消費者庁 冬季に多発する高齢者の入浴中の事故に御注意ください! 平成30年1月26日

(*2)消費者庁 みんなで知ろう、防ごう、高齢者の事故 平成30年11月21日

(*3)リンナイ(株)【熱と暮らし通信】「入浴」に関する意識調査 平成30年11月1日

    Loading...
    アクセスランキング
    game_banner
    Starthome

    StartHomeカテゴリー

    Copyright 2024
    ©KINGSOFT JAPAN INC. ALL RIGHTS RESERVED.